2017年11月9日木曜日

観る年代で映画が変わる Part18 (女神は二度微笑む 原題 : KAHAANI)

北北西の風4m/s、湿度48%、気温17℃、晴れ。
今日は、とても晩秋とは思えない過ごしやすい気候です。


「あんた、知っとる?」
「トランプさんの韓国訪問で、歓迎夕食会に元慰安婦の人が招待されたんやって」
「それと、竹島で取れたエビを、『独島エビ』としてだしたらしいで」
「何考えてるんやろ!、韓国の大統領 ムン何とか・・・? 言う人」
「理解でけへんわ」
「あんた、なんでや思う?」

「ようわからんが」
日本を怒らすためやろか」

なんで、韓国は日本を怒らさなあかんの

「トランプさんに、日本と韓国の関係がまずいのは、日本の責任だと思わせたいからやろ」

「私、頭が悪いから、その意味わからんわ」

「よう考えてみ、元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さんは、88才やで
「逆算して終戦の時は、16才ということになる、いくら何でもおかしいと思わんか
「トランプさんに紹介する時に、この人は元慰安婦ですと言うと思うか、言わんやろ」
「この人は長年人権問題で苦労されてきた人ですとかなんとか紹介したんとちゃう」
「料理目録の『独島のエビ』の字の横に英語で単にPrawnと書いてあるだけかもしれん」
「トランプさんは、漢字もハングルも多分読まないと思うな」
「そやから、トランプさんはそのことをあまり気に留めんやろ」
「むしろ、韓国の意図は、日本だけを刺激したいのとちゃうやろか」
「トランプさんが日本に来たときは、韓国はおとなしい
「トランプさんが韓国に来たときは、日本が怒る
「韓国はこの構図を作りたいのとちゃうやろか?」
「トランプさんに、日本と韓国との関係がまずいのは、日本のせいやと思わしたいのと・・・」
「そやから、相手の罠にハマらんよう注意せなあかんのや」

「トランプさんは韓国訪問をどう感じたんやろか?」

「気わるせんかったら、いいのにな・・・」

それでは、マサラムービー「女神は二度微笑む」を紹介します。

女神は二度微笑む

原題 : KAHAANI
製作 : 2012年
製作国 : インド





監督:スジョイ・ゴーシュ/脚本:スジョイ・ゴーシュ/音楽:ヴィシャール=シェーカル

出演:ヴィディヤ・バラン(ヴィディヤ)/パランブラタ・チャテルジー(ラナ)/
ナワーズッディーン・シッディーキー(カーン)


(あらすじ)
"グィ~ン、カチ、クィィ~"扉の電子音が響く中、
突然マウスの顔がアップ。
続いて目だけギョロつかせた防毒マスクの男の顔がアップ。
薄っすらとグリーンライトの明かりに照らされ、
横一列に並ぶ四角いガラス飼育容器が数個にマウスたちが動き回っている。
防毒マスクの男がピンセットで慎重に、真珠粒ほどの大きさのカラス球を挟んで
目の高さまで運び、それをじっと凝視していたかと思うと、サッ! と飼育容器に落した。
ガラス球は弾け、こぼれ出た液体が気化し、瞬く内に飼育容器はガスで充満した。
数秒で全てのマウスが死んだ。
防毒マスクの男の目がアップ。

場面が変わり、カーリーガート駅 8:30 AM 電車が通過。
乗客で混雑する公園通り駅での構内放送、
"不審物には触らないで 発見したらすぐ係員に連絡して下さい"
何度も繰り返されている。

その日に事件が起きた。
乗客が到着した電車に乗り込む間際、子供を抱えた女が、
座席にバッグを置いたまま立ち去った。
バックに気付いた別の女性がバッグを持ち上げた瞬間に、
中からミルクのビンが床に落ちて割れ、またたく間に車内が毒ガスで充満した。
数百の死体を乗せたまま列車は走り去る。

キーボードで打ち込まれるタイトル"KAHAANI"の文字。
-地下鉄毒ガス事件 100人以上が死亡-状況をニュースが伝えている。

2年後・・・
無差別殺戮地下鉄毒ガス事件から二年、
そのインド・コルカタ国際空港に一人の妊婦が降り立った。
彼女の名はヴィディヤ。


遠くイギリスのロンドンからやって来た目的は、
1ヶ月前にコルカタへ出張に出たまま消息を立った夫アルナブを探すため、
手掛かりは、たった一枚の写真しかない。

まずは警察署をたずねた。
そこで、勤務してまだ日も浅い警察官ラナが良き協力者となり、
一緒に夫を探してくれた。
だが、勤め先の勤務履歴が無い、宿泊先の宿帳にも記載が無い、
途方にくれるヴィディヤであった。

そんなある日、前に一度たずねた夫の勤め先の人事部の女性から携帯が入った。
気になっていたので、過去の勤務データーを調べているうちに、
預かった写真ヴィディヤの夫アルナブと瓜二つの
ミラン・ダムジという男を思い出したと言うのだ・・・。


本作は、インド映画としては珍しく、歌も踊りもありません。
少々残念な気もしますが、内容を考えれば歌も踊りも無用です。
注目すべきはストーリーの構成です
物語を一言で言えば、一人の女性が、愛する夫とお腹の子供の命を奪った、
無差別殺戮犯へのリベンジなのですが、各シーンの計算された設定と、
随所に張り巡らされた綿密な伏線で、
こんなに見事なサスペンス作品になるということです。

歌も踊りもありませんがヴィディヤ・バランの堅実で確実な演技が素晴らしいです。

スジョイ・ゴーシュ監督は、東野圭吾原作、福山雅治主演の傑作ミステリー
『容疑者Xの献身』をボリウッド・リメイクしたことで知られています。


私のとても好きなサスペンス作品の一つです。
もし、興味のある方は是非観てくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回もボリウッド作品「あなたがいてこそ」を紹介します。

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