日本の代表的な伝統行事なのに、なんでこんな寒い11月なのでしょうか。
いろいろな説がありますが、その一つが、江戸時代、五代将軍徳川綱吉の
幼少の頃だとか。
若い人なら、徳川綱吉か、ア~、知ってる、知ってる。
モンスターストライクの「犬進撃!生類憐む犬公方(いぬくぼう)」だ、
と言うかもしれませんね。
徳川三代将軍家光は、息子の徳松(後の五代将軍綱吉)が病弱であったため、
無事に成長してくれることを祈願して、当時の鬼宿日にあたる11月15日に、
袴着の儀式を執り行ったそうです。
庶民もやがてこれにならったのが、七五三の始まりとされています。
千歳飴もその元禄時代、アイディアマンである江戸浅草の飴屋の七兵衛が
考案したそうです。
長寿を願い、長い袋に千歳飴と書いたのが はじまりとされています。
お宮参りの帰りにおみやげとして買って帰り、親戚や近所に配られました。
「ちとせ」は千年、子供の健康と成長を願う気持ちを込めて、細く長く伸びた形ですが、
最近では、太くて短いものや、丸いものもあるみたいですね・・・!!。
「鬼宿日」とは、
鬼が宿にいて出歩かないので、何事をするにも良い日とされています。
お釈迦様が生まれたのも4月15日の鬼宿日なので、吉日とされています。
鬼宿日は、占いの天球から導かれますが、ややこしいので説明は省きます。
ちなみに2017年11月の鬼宿日は、17日です。
そうそう、言い忘れると大変ですが、結婚、入籍、結納などは凶とされています。
但し、あくまで迷信なので、信じなくてもぜんぜんOKだと思います。
でも、自己責任でよろしくお願いします。
妻
「ショックや、警官にキップ切られたは」
「一旦停止違反やて、私止まったで ? 」
「短すぎるんやて、ア~、7000円パーや」「腹立つ!」
「孫が、7000円あったら、ゲーム買えるのになー やて」「ほんまや」
私
「やっぱり、今日は、鬼宿日ちゃうんやな・・・」
それでは、インド映画「あなたがいてこそ」を紹介します。
あなたがいてこそ
原題 : MARYADA RAMANNA
製作 : 2010年
製作国 : インド (テルグ語)
監督:S・S・ラージャマウリ/脚本:S・S・ラージャマウリ/撮影:ラム・プラサード/
音楽:M・M・キーラヴァーニ
出演:スニール(ラーム)/サローニ(アパルナ)/ナジニードゥ(ラミニドゥ)/スプリート(マッラスーリ)/ヴェーヌゴーパール(パイレッディ)/ブラフマージー(アパルナの従兄)
(あらすじ)
コミカルな音楽と共に、モダンアートの背景に黒いゴシックのテルグ文字の上を、
自転車の2個の車輪が楽しそうに走る。
車輪が止まり、カメラが後ろに引かれ、タイトル文字。
1982年、ラーヤラシーマ地方ガンディコタの荒涼とした風景、続いて歌が流れる。
♬ かくも汚れ果てたとこしえの伝統よ、自尊心のために命を差し出し、
抗争のため命を奪う、犯罪の血しずくがとめどなく滴り落ちて、
アレレ、レ・アレレ、レ・・・かくも汚れ果てたとこしえの伝統よ♬。
男が柱にもたれ電話に、"Halo"・・・"そうか、わかった"。
対立する家系、2人の男が殺し合う。
1人はラーガワ・ラーオ、もう1人はラーミニードゥの弟。
弟を殺されたと知ったラーミニードゥは幼い2人の息子マッラスーリ、バイレッディ
と共に復讐を誓う。
だがラーガワ・ラーオも負った傷がもとで息絶える。
ラーガワ・ラーオの妻は、幼い息子のラームを連れて大都会ハイダラーバードへと逃れた。
あれから28年、
母も亡くなり、ラームはハイダラーバードの下町に一人で暮らしていた。
ボロ自転車に荷物を積んで配達の日々、それが生活の糧であった。
だがある日、もう自転車ではオート三輪と比べ機動力が著しく欠けるため、クビになる。
そんな折、父親の残した土地の相続ができるという知らせが舞い込む。
その土地を売ればオート三輪が買える。
ラームは故郷へと向かう。
その列車の中で絵の好きな娘アパルナと出会う。だが彼女はラーミニードゥの娘だった・・・。
冒頭の歌詞、
"かくも汚れ果てたとこしえの伝統~"が、物語のベースにあります。
ラームはこの伝統のために命を狙われますが、ラーミニードゥ家には、招いた客は、
誰でも丁重にもてなすという伝統があります。
神聖な家を血で汚してはいけないという掟のため、家の中ではラームは命が守られます。
何とかして家を出ないよう四苦八苦するラーム、
何とかして家から出そうとするラーミニードゥ。
それがコメディタッチに描かれ、歌あり、踊りありで面白く展開します。
ラームのボロ自転車の独り言も面白い。
テルグ映画のジャンルでは、"faction 映画"つまり"抗争映画"と呼ぶらしいです。
確かに、物騒な刀や斧での格闘、残虐シーンもありますが、
目頭が熱くなるような感動するシーンもふんだんにあります。
先がまったく読めないストーリー展開にワクワク、でもラストはキッチリ決めています。
ヒンドゥ語のインド映画と、また一味違います。
興味のある人は観てくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もインド映画で、「ボス」を紹介します。
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