2017年11月2日木曜日

観る年代で映画が変わる Part17 (ロボット 原題 : ENDHIRAN/THE ROBOT)

ついに、我が家はコタツガスストーブの準備が整いました。
二週連続の台風が去ってから、朝夕が冷え込みます


「自公が今回の選挙で大勝したけど、どう変わるんやろか?
「政治のことは、ようわからんけど、あんまり変わらんのとちゃう?
「うちらは、毎月の収入が増んかったら、景気なんて一緒や
「それに、国防、国防とたいそうに言うけど、結局、戦争になったらおしまいやろ
「日本は、憲法を変えんかったら、なも出来んのとちゃう

人は、気候によって気分が左右される。暑いと陽気になり寒いと悲観的になるらしい。


「安倍首相のメルマガで、『最低賃金引上げ支援 業務改善助成金』が紹介されてたで」
「社内の最低賃金を120円引き上げると、200万円までの助成金が出るらしいわ」
「申請は、厚生労働省のホームページに詳しく出てるそうや」
「みんな、もっとこいのを活用すべきや思うで」
「誰が考えたか、久々に感心した政策やと思うは」


なんで


団塊の世代のリタイアーが始まり、これからはもっともっと人手不足になるで」
「かといって、少子社会のため労働人口は減少や」
解決策は二つに一つ業務改善でカバーするか、外国人を雇うかや」
外国人の場合、労働賃金はそのままか、逆に下がるような気がする
かたや、業務改善でカバーすれば、少なくとも賃金は120円上がるやろ


「考えた人、頭いいな、ノーベル賞もんやな」

コタツに入りテレビを観ながらの団らんのひと時でした


それでは映画「ロボット」を紹介します。

ロボット

原題 : ENDHIRAN/THE ROBOT
製作 : 2010年
製作国 : インド




監督:シャンカール/製作:カラニティ・マラン/撮影:R・ラトナヴェール/
音楽:A・R・ラフマーン

出演:ラジニカーント(バシーガラン博士/チッティ)/アイシュワリヤー・ラーイ・バッチャン
(サナ)/ダニー・デンゾンパ(ボラ博士)

(あらすじ)
恋人サナも無視してロボット製作に没頭していたバシー・ガラン博士は、
10年目にして、ついに自分とそっくりのヒューマノイドロボットを完成しました。




バシーの母親に、「チッティ」と名付けられ、


ロボット学会の発表では、学者達の注目を集めました。


バシーは、チッティに公的機関の認定試験を受けさせますが、
バシーの恩師であるボラ教授の嫉妬による意地悪テストで、
却下されてしまったのです。

その帰り道に大火事に遭遇しました。
チッティは次々とマンションから住人たちを救い出し、大活躍をしたのですが、
入浴中の少女を裸のまま救い出し、ある悲劇を招いてしまうのでした。
チッティには人が持っているはずの感情や常識・デリカシーを持たないが故の
悲劇でした。

それをきっかけに、バシーはチッティに感情を持たせることを決意しました。
苦心の末に、やっとチッティにも人間のもつ感情が得られたのです。

ある日、チッティは難産の女性を救い、サナから感謝のキスをされたのですが、
あろうことに、チッティはサナに恋をしてしまったのです。



一方、バシーに激しく嫉妬していたボラ博士は、バシーの部下2名を利用して、
チッティの神経回路のデータを手に入れようとしていました。

サナの誕生パーティーで、バシーが突然サナとの結婚発表をしたのです。
チッティは激しいショックを受けました。
サナは「愛は人間同士のもの」とチッティに諭したのですが・・・。

翌日、バシーがインド軍へチッティのデモンストレーションに行った時の事です。
チッティは、戦争を否定して愛を説いたのです。
軍の幹部たちは呆れ、バシーは大恥をかきました。
バシーは、怒りにまかせてチッティを斧でバラバラにして廃棄してしまうのでした。


その事を知ったボラ博士は、ゴミ廃棄処分場からチッティを回収し、復元させたのです。
そして、神経回路のデータを入手したボラ博士はそれに手を加えて、
100人殺せる悪の回路を組み込んだのです。


ボラ博士は、チッティを利用して大金を手にしようとしていたのです。
ところが、結局のところ、ボラ博士はチッティに殺されてしまいます。

無数の自分の分身を作り、その上に君臨するチッティ。
金も力も、サナさえも強引に自分の妻にしてしまうチッティ。




はたしてこの先は・・・。




インド映画としては破格の37億円を費やし製作され、
しかも空前の大ヒットをした作品です。

タイトルが "ロボット" ですから、当然、主役はバシー博士ではなく、チッティです。
全編を通して、スーパーヒューマノイドロボット、チッティと人間を対比させて、
改めて、人間とは何かという命題を提示しています。

最高のCGを駆使したロボットとアクション、そして笑いあり、ラブロマンスあり、
ラストのクライマックスバトルシーン。
娯楽作品としても充分楽しませてくれます。

個人的に大好きな、ボリウッド映画独特の歌と踊りのシーンは2箇所のみと
少ないですが、大満足の作品です。

お勧めの作品です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回もボリウッド作品で「女神は二度微笑む」を紹介します。