2018年7月1日日曜日

観る年代で映画が変わる part 31(チェンナイ・エクスプレス ~愛と勇気のヒーロー参上~ 原題 : CHENNAI EXPRESS)

いろいろあった6月でした。

12日の歴史的米朝会談
18日7時58分頃、私を振るいあがらせた恐ろしい大阪北部地震
2018 FIFAワールドカップ ロシアでの日本の活躍
(7月3日午前3時、日本 対 ベルギー 戦です 起きて応援しますよ)

今回は、6月27日東京都議会で、受動喫煙防止条例が成立したことを取り上げてみます。

都の禁煙条例 「こんな時代が」ゴールデン街の異端児

東京都議会で6月27日、受動喫煙防止条例が成立した。東京五輪・パラリンピックが開催される2020年までに国の法律より厳しい規制が段階的に施行される。都内の84%の飲食店が対象。日本の酒場の定番だった「酒と紫煙」の組み合わせは過去のものになりつつある。

 わずか0.8ヘクタールの土地に約280の飲食店がひしめく東京・歌舞伎町の「新宿ゴールデン街」。バー「洗濯船」は30年以上前から禁煙を掲げてきた。この街ではむろん少数派。「こんな時代が来るなんて」。店主の吉成由貴子さん(69)はカウンターの奥で感慨深い表情を浮かべた。

 開店は1976年。グラスを片手にたばこを吸うのは当たり前の時代だった。いつも白くかすむ狭い店内。吉成さんは胸の痛みなどの症状が出るようになった。

 悩んだ末、87年から店を禁煙に。「もう二度と来ない」。客からの反発は強く、当初は客数が半減したという。ここ10年ほどの間で理解を示す客が増えたが、今でも「なぜ禁煙なのか」と難癖をつけられることがある。吉成さんは条例成立を受けて「闘いの連続だった。これでたばこをめぐるストレスから解放される」。

 ゴールデン街には古い木造建築が密集し、夜になれば袖看板が並ぶ建物間の路地を酔客が行き交う。ほとんどの店は3~4.5坪の狭小店舗。カウンターに5~10人も座れば満席という店で、たばこを楽しむ客が多い。禁煙の店は今のところ数店にとどまるという。

 都条例は「従業員を雇う飲食店」は客席面積にかかわらず原則屋内禁煙とすることが柱。専用室でしか喫煙できなくなる。店主らが加盟する「新宿三光商店街振興組合」によると、ゴールデン街の多くの店が従業員を使っており大半が規制の対象になるが、狭い店に専用室をつくるのは難しい。

 ゴールデン街では2016年に放火事件が起き、私道の路地部分の路上喫煙が原則禁止になった。「店内外で吸えなくなれば、客足が落ちるのでは」と不安がる店主は少なくないという。

 6月下旬のある日もゴールデン街ではカウンターを挟んで店主と初めて会った客同士が、紫煙をくゆらせて会話を楽しんでいた。多くの文化人らが常連客や店主となってつくり上げた独特の雰囲気が、行政の手で変わることを惜しむ声もある。

 プチ文壇バー「月に吠える」を営む肥沼和之さん(38)は「この街は健全とは逆の怪しさがあり、世の中と一線を画して迎合しないという意味で時が止まった空間。それが時代にのみ込まれるのかという思いだ」と残念そうに話した。

 受動喫煙の悪影響を指摘する声は高まり続け、公共の場での喫煙への視線は厳しさを増す。同組合副理事長の塚目博美さん(47)は「昔と比べて店で吸う人は格段に減っている。決まったら従うしかない」と静かに受け止める。
[2018/6/29 日本経済新聞 朝刊]

私の考えを述べる前に、JTの現状をわかる範囲でまとめてみました。

日本たばこ産業株式会社

資本金 1,000億円
連結子会社 194社
連結従業員 44,485名

最大株主は政府(財務大臣)で株式33.35%を保有
 (皆さんは、このことを知っていましたか?)


1949年06月 たばこを専売する日本専売公社が設立。
1985年04月 日本たばこ産業株式会社法に基づき、日本たばこ産業㈱(JT)が
                        公社財産の全額出資で設立。

年度
売上高
営業利益
純利益
平均年収
2008 3
64,097億円
3,626億円
2,387億円
847万円
201612
21,432億円
5,933億円
4,216億円
899万円
201712
21,396億円
5,611億円
3,924億円



(10年前と比べて売り上げが約66%落ちたのに、純利益が64%も伸びているのはなぜ?)



(201712月期)

売上金額(割合)
利益(割合)
国内たばこ
6,267億円(29.3%)
2,322億円(36.2%)
海外たばこ
12,375億円(57.8%)
3,513億円(54.8%)
医薬
1,047億円(4.9%)
240億円(3.7%)
加工食品
1,631億円(7.6%)
281億円(4.4%)
その他
74億円(0.3%)
53億円(0.8%)


(利益の91%がたばこです。)

成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)
 たばこ産業の「2017年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の平均喫煙率は28.2%でした。 これは、昭和40年以降のピーク時(昭和41年)の 83.7%と比較すると、50年間で55ポイント減少したことになります。 年代別にみると、急激な喫煙率の減少傾向が見られる60歳以上は21.2%ですが、30歳代から50歳代はまだ35%前後を推移しており、一番高い年代は40歳代で36.7%でした。

 成人男性の喫煙率は、減少し続けていますが、諸外国と比べると、未だ高い状況にあり、約1400万人が喫煙していると推定されます。

 これに対し、成人女性の平均喫煙率は9.0%であり、ピーク時(昭和41年)より漸減しているものの、ほぼ横ばいといった状況です。 喫煙率が一番高い年代は40歳代の13.7%、最低は60歳以上の5.6%です。

 性別・年代別喫煙率の推移

(日本専売公社、日本たばこ産業株式会社による調査より)

喫煙者率と肺がん死亡率

(喫煙者が減少しているのに、男女の肺がん死亡率が増えているのはなぜ?)



「あんた、いよいよ東京に行かれへんな

「なんでやねん」

「東京は、でも、でも、全部禁煙やで
「あんた、生きてかれへんわ
「東京オリンピックには、ボランティアで通訳したいゆうとったのに、残念やな

小池さんやりすぎちゃうか!
希望の党のケジメはどないなったんや築地の件もそうや」
「庶民のささやかな希望を、自分の人気取りに利用せんで欲しいわ

「そやけど、たばこは健康に良くないと思うで」
「小池さんは、良いことをしていると思っているのとちゃう」

「難しい専門的なことはわからんけど、たばこと肺がんの関係は怪しいで」

「それは、あんたの勝手な考えやろ

「喫煙者率と肺がん死亡率のグラフを見てみいや」
喫煙者が減っとんのに肺がん死亡率が逆に増えとるやんか」
「たばこと肺がんとの因果関係があるゆうんなら、禁煙して肺がん死亡率を上げろゆうことになるのとちゃうか?
「もし、そうでないと言うなら、たばこと肺がんの因果関係は無い言わんとだめやろ!

「確かに、そうやな、頭の悪い私にでもわかるわ」
「なんで、偉い学者の先生にそのことわからんのかな・・・?

「もっと腹立つのが、日本たばこ産業株式会社や」
純利益の90%以上がたばこの売り上げやろ」
「つまり、喫煙者はお客さんや! お客さんの権利をもう少し守らんといかんのとちゃう」
「ところが、お客さんを守らず、我が利益を守っとるやんか」
「日本たばこ産業は、たばこが悪だと思っているなら、すぐ廃業すべきや!
「そうでないなら、お客様の立場で、もう少し戦って欲しいわ

「あんた、本当に日本たばこ産業が廃業したら、どうすんの?

ウッ・・・・・・・・ ?

それでは、インド映画「チェンナイ・エクスプレス」を紹介します。

チェンナイ・エクスプレス ~愛と勇気のヒーロー参上~

製作 : 2013年
製作国 : インド(ヒンディー語)
原題 : CHENNAI EXPRESS




監督:ローヒト・シェッティ
/脚本:ロビン・バット/ファラド/ユヌス・サジャワル/サジッド/K.サブハッシュ
/音楽:ヴィシャール・ダッドラニ/シェカール・ラビナニ/
撮影:ダッドリー/編集:スティーヴン・H・バーナード

出演:シャー・ルク・カーン(ラーフル)ディーピカー・パードゥコーン(ミーナ)
サティヤーラージ/ニキティン・ディール/プリヤーマニー

ムンバイで祖父のお菓子店を手伝うラーフルは40歳になってもまだ独身。

そんな彼が友人二人とゴアへ遊びに行く計画を立てていたが、
祖父が100歳の誕生日を迎える直前に急死。

ラーフルは、祖母から、故人の遺言に従い遺灰をタミル・ナードゥ州ラーメーシュワムの
海に撒いて来るよう頼まれた。

友人と約束していた彼は、とりあえずチェンナイ行きの列車に乗り込み、
そこからゴアへ向かおうとしていた。

列車が動き出したその時、向こうから女性が走ってきた。
女性の名はミーナ、何とか列車内に乗り込むと、又、男が走ってきた、そして又・・・。

全員が列車に乗り込むと、実は、美女ミーナは、男達に追われていたのだ。

彼女の抱える厄介な問題に巻き込まれてしまったラーフル、やがて彼女を救う為に、命を賭けて戦うことに・・・。

『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』のシャー・ルク・カーンと
ディーピカー・パードゥコーンの再共演。

前半はややスローな展開、歌も踊りも少なく、シャー・ルク・カーンらしくない役柄に
やや失望しかけていたが、中盤から一気にボリウッド映画らしさが際立ってくる。

歌あり、踊りあり、アクションあり。シャー・ルク・カーンと
ディーピカー・パードゥコーンの息もピッタリの演技、最高のマサラムービー!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回もインド映画で、「チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ」を、紹介します。