2017年9月25日月曜日

観る年代で映画が変わるPart 12 (007 スペクター原題 : SPECTRE)

2017年9月25日
気が付くと、朝夕に何となく肌寒さを感じる今日この頃です。

思わず口ずさんでしまう この曲
こんにちは 秋ちゃん ~♫~♪

「安倍さんが、消費税を10%に上げるらしいで」
「あんた、どう思う」

「ようわからんけんど、例えば景気を銭ととせんかいや」
「お湯は、42度くらいが丁度やろ」
お湯がぬるいと、人は入らんわな
消費税とせんかいや」
ぬるいお湯を入れたら、どうなる?
「入った人は、みんな風邪引くで!
「今は消費税は、なもせんほうがいいのとちゃう・・・・?

あんたでも分かること、安倍さんほんまにするんやろか・・・?

「安倍さんの周りに、日本の景気を良くしたくない人がいるんかな・・・?

それでは、「007 スペクター」を紹介しましょう。

007 スペクター 

原題 : SPECTRE
製作年 : 2015年 
製作国 : イギリス=アメリカ

監督:サム・メンデス/脚本:ジョン・ローガン/ニール・パーヴィス/ロバート・ウェイド/ジェズ・バターワース/撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ/音楽:トーマス・ニューマン/
テーマ曲:モンティ・ノーマン(ジェームズ・ボンドのテーマ)/主題歌:サム・スミス『Writing's On The Wall』

出演: ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)/クリストフ・ヴァルツ(フランツ・オーベルハウザー)/レア・セドゥ(マドレーヌ・スワン)/ベン・ウィショー(Q)/ナオミ・ハリス(イヴ・マネーペニー)/デイヴ・バウティスタ(Mr.ヒンクス)/アンドリュー・スコット(C)/ロリー・キニア/
イェスパー・クリステンセン(Mr.ホワイト)/ステファニー・シグマン/モニカ・ベルッチ/
レイフ・ファインズ(M)/アレッサンドロ・クレモーナ/ジュディ・デンチ (M)



(あらすじ)

舞台は、メキシコシティの「死者の日」。
ジェームズ・ボンドは屋上から
スタジアム爆破テロを計画しているスキアラに銃口を向け発砲。
その時、爆薬入りスーツケースが爆発。
スキアラの建物は倒壊、ドミノ倒しにボンドの居た建物も倒壊。
スキアラを追うボンド。そしてヘリMBB Bo 105での格闘。
ボンドは、スキアラの指からオクトパスの紋章が刻まれた指輪を奪うと、
彼を地上へ突き落とす。


MI6本部に戻ったボンドは、メキシコシティの件で謹慎処分となる。

ボンドは、"スカイフォール"で燃え残った残骸を持ってきたマネーペニーに、
メキシコシティでの出来事がMからの遺言であることを明かす。


そして彼は残骸の中から1枚の写真を見つける。
その写真には少年時代のボンド、養父、そしてもう一人の少年が写っていた。

ボンドは、Qに無断でアストンマーティン・DB10を使い、ローマに向かう。
そこでスキアラの未亡人であるルチアに接近。
彼女から組織の秘密会議が開かれる場所を聞きだす。
会議に潜入したボンドは、そこで組織の首領がフランツ・オーベルハウザーを知る。
だが、ボンドの存在がバレ、組織の一員、Mr.ヒンクスに追跡される。
ヒンクスとのカーチェイスの末、ボンドはDB10をテヴェレ川に沈め、
かろうじて脱出。その後カギは、Mr.ホワイトが握っていることを掴む。




ボンドはオーストリアの渓谷にあるホワイトの潜伏先に向かった。
そこで死に瀕したホワイトの姿を見出す。
ホワイトはボンドに、組織から命を狙われている娘のマドレーヌ・スワンを
助けるのと引き換えに、彼女が「アメリカン」の居場所を教えると告げ、
ボンドが渡したワルサーPPKで自決した。

一方、ロンドンではMI5の新責任者であるC(マックス・デンビー)が00部門の廃止と、
MI6をMI5に吸収させることを画策し、Mはその対応に追われていた。

ボンドはマドレーヌが勤めるオーストリア山岳地帯の医療施設を訪れた。
そこでマドレーヌに行動を共にするよう説得するが、
彼女はヒンクスらに拉致される。
ボンドは彼女を救出し彼女と行動を共にする。
その後、ボンドとマドレーヌはホテルでQと合流し、
マドレーヌから組織は「スペクター」だと知らされる。

「アメリカン」はモロッコにあるホテルの名前だった。
そこは.Mr.ホワイトが新婚旅行で訪れ思い出の場所だった。
部屋で手掛かりを探すボンド、1匹のネズミが逃げ込んだ壁を破ると隠し部屋が。そこでホワイトがオーベルハウザーを追跡し続けたことを知る。
拠点の座標は北アフリカの砂漠のど真ん中。

特急列車に乗り込んでスペクターの秘密基地に向かうボンドとマドレーヌ。
車内でヒンクスに襲われ、凄まじい格闘。
その後二人は関係を深めていく。

砂漠の駅で列車を降りた二人を出迎えたのは
1948年式ロールスロイス・シルヴァーレイス。
基地に到着した二人は、そこでオーベルハウザーと再開。


オーベルハウザーは二人に世界各国の監視カメラ映像を傍受する
大規模な監視施設を見せ、Cの提唱する情報網統合案「ナイン・アイズ」を使い、
各国の機密情報を掌握し、支配する事が目的であることを明かす。
そこでボンドはCがスペクターの仲間だと悟る。
ボンドはマドレーヌが父の死の瞬間映像を見せられようとするのを
阻止しょうとするもオーベルハウザーの部下に昏倒させられてしまう。

意識を取り戻したボンドは拷問台に拘束されていた。
オーベルハウザーはボンドの脳の機能を破壊するためのドリルを準備し、
20年前の雪崩事故においてボンドの養父でもあるフランツ自身の父を殺し、
自らの死をでっち上げたことと、
それ以来「エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド」を名乗っていることを明かす。
ボンドは、頭部に極細のドリルを突き刺される拷問にかけられるが、その時・・・。

イーオン・プロダクションズ製作による映画『007』シリーズの24作目。
ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる作品としては第4作目です。

『カジノ・ロワイヤル』『慰めの報酬』『スカイフォール』までの全てが
密接にリンクしたストーリーとなっており、オープニング映像にもそれまでの
悪役やヴェスバー、前任のMが登場します。

指輪に刻まれたスペクターの紋章はタコ、オープニング映像でもタコの足や墨を
モチーフとする表現があり、13作目『オクトパシー』を連想します。
Qの用意した腕時計は、8作目『死ぬのは奴らだ』と似ています。
(注、本作はオメガ、『死ぬのは奴らだ』ではロレックス)


ボンドがスペクターの秘密基地に到着した際、スペクターのメンバーが差し出した
銀のトレイに拳銃をホルスターごと乗せるのは、『死ぬのは奴らだ』の
クライマックスシーン。
ボンドがオープニングで職を解かれ、ラストで愛する女性と結ばれた末に
MI6を辞職して映画が終了するのは、6作目『女王陛下の007』と似ています。
オーストリア・アルプスとタンジールが舞台となったのは、
15作目『リビング・デイライツ』。

随所に過去の作品のオマージュがちりばめられています。

上映時間が148分と少し長めです。

『カジノ・ロワイヤル』から『スペクター』を通しで観ることをお勧めします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

次回は「七人の侍」を紹介します。

2017年9月18日月曜日

観る年代で映画が変わる Part 11 (007 スカイフォール 原題: SKYFALL)

2017年9月18日

台風は夜中に過ぎ去り、どことなく秋を感じさせる清々しい朝です。

「あんた、今日は敬老の日やで」
私「敬老は、なんぼからやったかな・・・? 」
70才からやで、知らんの?  あんたもうすぐやで
私「阿保いうな まだ先や」
妻「私は70才になってもそんなん いややわ!

いつものように、たわいもない会話がはずむ朝食。

すると、注目のニュースが流れてきた。
(ニュース)
安倍晋三首相が28日召集の臨時国会冒頭で衆院の解散・総選挙に踏み切る
公算が大きくなった。
10月22日の投開票が有力だ。年内の解散方針で政権幹部は一致しているが、
臨時国会で森友・加計学園問題をめぐる野党からの追及を受ける前に解散したほうが
得策との判断に傾いた。野党は「疑惑隠し」「大義なき解散」と反発している。

北朝鮮が、ミサイル撃ったり核実験しとるときに、なんでやろ・・・?
「ほんまに、森友・加計学園の疑惑隠しなんやろか・・・?」

野党側の大義は、森友・加計学園問題なんやろ、
  それで戦えばいいのとちゃう」
安倍さんは北朝鮮の核、ミサイル問題などに対して
  どう対処するかを訴えれば、いいのとちゃう 日本国民はそない阿保ちゃうで!

私は、7月24日7月25日「加計学園」をめぐる閉会中審査の国会中継をみました。
ところが、どのテレビニュースでも、前川喜平・前文科次官の発言しか取り上げず
特に、25日の加戸守行・前愛媛県知事の発言は一切報道されませんでした

国民知る権利マスメディアにより、完全に奪われています

(加戸さんの発言)

・・・「前川氏の『行政がゆがめられた』という発言は、私に言わせますと、
少なくとも獣医学部の問題強烈な岩盤規制のために10年間
我慢させられてきた岩盤にドリルで国家戦略特区が穴を開けて頂いたということで、
『ゆがめられた行政が正された』というのが正しい発言ではないのかなと思います」
・・・・。

私は、淡々と語る加戸さんの姿に感動しました。

マスメディアはどうして真実を報道しないのでしょうか・・・。

それでは、映画「007 スカイフォール」を紹介します。

007 スカイフォール

原題    : SKYFALL
製作年 : 2012年

製作国 : イギリス/アメリカ


監督:サム・メンデス/脚本:ニール・パーヴィス/ロバート・ウェイド/ジョン・ローガン/撮影:ロジャー・ディーキンス/プロダクションデザイン:デニス・ガスナー/音楽:トーマス・ニューマン/テーマ曲:モンティ・ノーマン(ジェームズ・ボンドのテーマ)/主題歌: アデル『スカイフォール』

出演:ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)/ハビエル・バルデム(ラウル・シルヴァ、
ティアゴ・ロドリゲス)/レイフ・ファインズ(ギャレス・マロリー)/ナオミ・ハリス(イヴ)/
ベレニス・マーロウ(セヴリン)/アルバート・フィニー(キンケイド)/ベン・ウィショー(Q)/
ジュディ・デンチ(M)/ロリー・キニア(タナー)/オーラ・ラパス(パトリス)

(あらすじ)
ジェームズ・ボンドは
新人女性エージェントのイヴとともに、トルコでの作戦に参加していた。

その最中、MI6の工作員が殺され、各国のテロ組織に潜入している全ての
NATO工作員情報が収められたハードディスクが奪われた。

ボンドは実行犯であるフランス人傭兵パトリスを追跡する。

Mの指令により、
ボンドと列車の上で格闘しているパトリスを狙ってイヴが撃った銃弾は
ボンドに当たり、ボンドは峡谷に落下し行方不明となる。

数ヶ月後、
Mは情報安全委員会の新委員長であるガレス・マロリーから引退を勧められる。
その直後にMのコンピュータが何者かによってハックされ、
さらにMI6本部が爆破、多くの職員が犠牲となった。

このニュースを知ったボンドはロンドンに戻り、
00(ダブルオー)要員への復帰テストを受けたが成績は惨憺たるものであった。
しかしMはボンドの職務復帰を承認する。
ボンドは肩に残っていた弾丸の破片からパトリスを特定し、彼を追って上海へ赴く。

格闘の末にパトリスを倒したものの、雇い主が誰なのかを聞き出す事に失敗。

パトリスの所持品にあったカジノのチップを手掛かりにマカオへ向かう。
カジノでパトリスの仲間らしい謎の女性・セヴリンに接触。
何かに脅える様子のセヴリンにボンドは、
雇い主を殺すつもりがあるなら手伝うと持ちかける。
セヴリンを監視する襲撃者たちを撃退したボンドはセヴリンの船で
共に雇い主のいる島に向かうが、船上でセヴリンともども囚われの身となる。

島ではパトリスとセヴリンの雇い主、ラウル・シルヴァと対面する。
元MI6エージェントであったシルヴァは、
香港支局勤務時に中国当局に捕らわれ見捨てられた事で、
当時の上司Mを深く恨んでいた。
セヴリンはシルヴァに殺されるが、ボンドはシルヴァのボディガードたちを打ちのめし、シルヴァを捕らえる。

シルヴァはロンドンのMI6新本部に拘禁されたが程なく脱走。
地下鉄に逃げ込み、ボンドの追跡を振り切って、
政府の公聴会に出席中のMを襲撃する。
しかし間一髪のところで駆け付けたボンドが
マロリーやイヴとともにシルヴァとその配下の攻撃を退ける。

Mを護衛しつつ車で連れ去ったボンドは、途中、
公用車から自身のプライベートカーであるアストン・マーチンDB5に乗り換え、
スコットランド・グレンコウの今は住む者のない
彼の生家「スカイフォール」へ向かうのだが・・・。




イーオン・プロダクションズ製作による映画『007』シリーズの23作目、
『007 ドクター・ノオ』から始まる『007』シリーズの50周年記念事業の一部となる。
今回は、オープニングの後、お決まりの"ジェームズ・ボンドのテーマ"が流れない。
それが流れるのは一番最後だ。

それは何を意味するのか ?

本作は、007が振り出しに戻る壮大なプロローグなのか ?

強敵シルヴァは世界征服など眼中にない。
情報局MI6の内情に精通する彼の狙いは、M。
Mをママと呼んで怨念をたぎらせるシルヴァは、もうひとりのボンド。
憎まれ口を叩きながらもMに従う不肖の息子ボンドとシルヴァの対決は、
正義の在り処とヒーローの居場所を探りつつ、

ボンド映画が作り続けられる意味を自問自答する。

ダニエル・クレイグは、無骨でタフで不死身なファイター、しかも万能、
だが人間的な弱みをも兼ね備わった新生ボンドで、
007シリーズに新たな生命を吹き込んだ。

残念なのは、ボンドガールの存在。
ナオミ・ハリスなのか、ベレニス・マーロウなのかわからない。
存在が薄すぎた。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回は、「スペクターSPECTRE 007」を紹介します。

2017年9月11日月曜日

観る年代で映画が変わる Part 10 (007/慰めの報酬 原題 : Quantum of Solace)

2017年9月11日
(ニュース)
国連安全保障理事会は10日深夜、北朝鮮に対する追加制裁決議案を、
11日午後(日本時間12日未明)に採決することを決めた。
米国が決議の修正案を提出した。追加制裁に消極的な中国、ロシアに歩み寄りを
求めるため制裁内容を緩和したとみられる。
一方、北朝鮮は11日、制裁決議の非難声明を発表し、米国をけん制した。

今回のお題は、
NIGHTMARE(悪夢)

注!! 以下は、fake(偽)ニュースです

(テレビのニュース : 私の夢の中)
国連安全保障理事会は北朝鮮への追加制裁決議を可決しました。
勿論、中国からの石油も全面的にストップされるでしょう。
中国、ロシアはあくまで平和的な話し合いを主張していましたが、
ここに至って、中国は、現在の北朝鮮はもはやコントロールが不可能であり、
将来的には中国にとって、厄介な存在になりうると判断した模様であります。

アナウンサーは、事の重要さ深刻さとは無関係に淡々と話し続けている。

今のところ北朝鮮沈黙を守り続けています・・・。

テレビでは、なぜか旧日本軍軍人が解説している。

このことは、日本が先の開戦に踏み切ったと同じ状況ですね。
実に危険だ
北朝鮮にとって、生命線を絶たれることは宣戦を布告されたも同じことなんです。
されど、北朝鮮は、絶対にアメリカとは戦争をしたくないでしょうね。
自国が滅亡するのは目に見えているからです。
それは自殺行為に等しい。
残された選択肢は、頭を下げて国連に詫びを入れ、国連に身を委ねるかだが、
それはありえないと思います。
だとすれば、どうやって石油を確保し活路を見出すかです。
実際に石油を止めるのは、中国なんでしょ。
たぶん鉾先は中国に向けられると思います。
まずは、北京にミサイルが向けられる可能性が高いと判断しますね。
その時、ロシアは静観するでしょう。
アメリカ、韓国、日本は、声明のみで北朝鮮を非難しますが、それが賢明でしょう。
問題は、その時に中国がどう出るかですね。
北朝鮮が勝利するためには、先制攻撃しかないわけですからね。
・・・。
その時突然目の前ピカッと真っ白な閃光走った・・。
ガガガドンドン ガラガラガラ
もう だめだ !!
・・・。

が、「あんたいつまで寝てんのや」
眩しい日差しが、窓から差し込んでいる
・・・。
あ~、夢だったのか

それでは、「007/慰めの報酬」を紹介いたします。


007/慰めの報酬 

原題 : Quantum of Solace
製作年 : 2008年
製作国 : イギリス=アメリカ

監督:マーク・フォースター/原作:イアン・フレミング/脚本:ニール・パーヴィス/
ロバート・ウェイド/ ポール・ハギス/撮影:ロベルト・シェイファー/
音楽:デヴィッド・アーノルド/テーマ曲:モンティ・ノーマン(ジェームズ・ボンドのテーマ)/主題歌:アリシア・キーズ/ジャック・ホワイト

出演:ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)/オルガ・キュリレンコ(カミーユ)/
マチュー・アマルリック(ドミニク・グリーン)/ジュディ・デンチ(M)/ジェフリー・ライト/
ジェマ・アータートン/イェスパー・クリステンセン(ミスター・ホワイト)/
デヴィッド・ハーバー/アナトール・トーブマン/ロシー・キニア/
ジャンカルロ・ジャンニーニ(マティス)

(あらすじ)
前作『カジノ・ロワイヤル』からの続編
相変わらず組織から理解されず、
孤独と葛藤にさいなまれ続けていたジェームズ・ボンドは、
将来を誓い合いながらも、ヴェネツィアで死んだ
英国財務省のヴェスパーを操っていた組織を探り、ひとりの男を追いかけていた。

場所はイタリアの古都シエーナ
ボンドの操るアストンマーチン・DBSが、
謎の組織構成員が操るアルファロメオ・159の凄絶な追跡を
強引に振り切り、確保した男、「ミスター・ホワイト」

彼の尋問中に、突然の仲間の裏切り。
結局、ミスター・ホワイトは裏切り者の手引きにより逃走。
ボンドは裏切り者を追跡の末、殺してしまう。
だが、裏切り者の遺した手がかりから、ある一人の男の存在に辿り着く。
ドミニク・グリーン
この男の表の顔はエコロジーを謳ったNPO法人「グリーン・プラネット」の代表者、
しかし裏の顔は、ヨーロッパと中南米を行き来し、
利権と政権奪取の手段を名目にして亡命中の元ボリビア軍事政権トップ、
メドラーノ将軍に取り入るなど非情な側面を持つ怪しげな政商であった。
この男はボリビアの天然資源の採掘利権を餌に秘密裏にCIA南米支局などへ
接近しており、それを巡り様々な駆け引きが裏で繰り広げられていた。
それには英国の政府の中枢部の一部も関わっていた。

そのため味方であるはずの組織や祖国からの妨害や犯罪の濡れ衣を被せられる立場へ
追い落とされるが、ボンドはいつものように鉄の意志を持ちひたすら、
CIAを手玉に取り暗黙のうちに天然資源利権の独占を企むグリーンの
黒き野望を阻止すべく立ち向かって行くのであった。

原題の「QUANTUM OF SOLACE」はイアン・フレミングの短篇集『007号の冒険』
(新版は『007/薔薇と拳銃』)(創元推理文庫刊)に収録されている一篇
(収録題「ナッソーの夜」)から取られているが、内容はまったくの別物である。
以前のような突飛なアイディア満載の超人的なボンドグッズは殆ど見られず、
代わりにソニー・エリクソン製の多機能携帯電話が情報収集や諜報活動に
大活躍するなど時代の変化も顕著に描かれている。

シリーズでのボンドの決め台詞「Bond. James Bond」が登場しない。

メインのボンドガールとのベッドシーンは、残念ながら今回はお預けだ。


彼を取り巻く登場人物として、メドラーノ将軍への復讐に燃える
謎めいた女性カミーユ、
前作に引き続いて登場するCIAエージェントのフィリックス・ライター、
暴れん坊のボンドに手を焼くも実は最大の理解者であるMI6の女性トップのMなど
力強いキャストがストーリーをアグレッシブに盛り上げている。

映像で重要な格闘や追跡の描写で、実際の歌劇であるトスカ(オーストリア)や
パーリオ(イタリアのシエーナ)や、観客の喧騒などシーンを
フラッシュバックするように織り込み、ストーリーに重厚感を持たせる
工夫がなされている。




どのボンド映画よりも多い6カ国で撮影された。
『トゥモロー・ネバー・ダイ』以来、約11年ぶりにワルサーPPKが
ボンドの愛銃として再登場した。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は、「007 スカイフォール SKYFALL」を紹介いたします。

2017年9月9日土曜日

観る年代で映画が変わる Part 9 (007 カジノ・ロワイヤル 原題:CASINO ROYALE)

1951年9月8日 サンフランシスコ平和条約が調印
        同日、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約も署名された。
        翌年の1952年(昭和27年)4月28日に発効された。
        条約に49カ国が署名し講和会議は閉幕した。

中華民国が参加

蒋介石率いる中華民国(台湾)は第二次世界大戦中連合国の一員として勝利に貢献した。

条約締結当時、中華民国と中国共産党政権は内戦状態にあった。
アメリカは中華民国のみの参加を主張した。
イギリスは、中華人民共和国の参加も主張した。

1950年6月25日から発生した朝鮮戦争中華人民共和国とソ連は北朝鮮を支援し、
英米韓などの連合軍と交戦状態にあった(1953年7月27日に休戦)。
結局、日中間の講和については独立後の日本自身の選択に任せることにして
中華人民共和国の招請は見送られた。

会議直前1951年8月15日、中国共産党政権の周恩来外相は、
サンフランシスコ平和会議開催に対し批判する声明を発表した。
対日平和条約の内容が連合国共同宣言、カイロ宣言、ヤルタ協定、ポツダム宣言、
降伏後の対日基本政策などの国際協定にいちじるしく違反しているとし、
同条約がソ連を抜きにして米英側で決められたこと、中国共産党政権も講和会議に
参加する権利があることを主張した

韓国の参加要求

韓国は「署名国」としての参加を度々表明
しかし当時の大韓帝国は日本に併合され、大韓民国臨時政府を承認した国も存在せず、
大韓民国臨時政府の指揮下にある軍も存在しておらず、日本と交戦していなかったため
招請されなかった

1949年1月7日、李承晩は「講和条約署名国としての資格がある」とアメリカ側へ訴える。

1949年12月3日、駐韓アメリカ大使ジョン・ジョセフ・ムチオは参加をアメリカ国務省
        に要請した。

1949年12月29日、条約草案では、韓国が締結国のリストに一旦加えられた。
        日本政府としては、在日朝鮮人を連合国民として扱わないことが
        保証されるならば、韓国の条約の署名への反対に固執しないと
        ジョン・フォスター・ダレス国務長官補に述べた。

1950年6月25日、朝鮮戦争が勃発し英米も参戦する。

1951年5月   米英協議等において第二次世界大戦において韓国が日本と戦争を
        していなかったことを理由に、イギリスが韓国の条約署名に反対した。
        イギリスの方針表明を受けて、アメリカも大戦中に韓国臨時政府を
        承認したことがないことから方針は変更された。

1951年7月9日、ダレス国務長官補は韓国大使との会談で「韓国は日本と戦争状態に
        あったことはなく、連合国共同宣言にも署名していない」ことを
        理由に、韓国は講和条約署名国となれないことを再度正式に通知した。
        この会談で、韓国側は日本の在朝鮮半島資産の韓国政府および
        米軍政庁への移管、竹島・波浪島の韓国領編入、
        マッカーサー・ラインの継続などを記した要望書を提出したうえで
       「十分な信頼と信任により平和を愛する世界の国々との機構への
        日本人の受け入れに反対する」と、
        日本を国際社会に復帰させようとする対日講和条約締結に反対した

1951年8月10日、ラスク書簡で最終回答を行い、在朝鮮半島の日本資産の移管について
        のみ認め、韓国のほかの要求を拒否した。
        しかしこの通知後も韓国は署名国としての地位の要求を継続した。  

1951年8月22日、ダレスは、韓国大使の署名要求を再度拒否するとともに、
        講和会議へのオブザーバー資格での参加も拒否した
        ただ「非公式の参加は可能」と回答した。


ソ連、ポーランド、チェコスロバキアの共産圏3国は講和会議に参加したものの、同じ共産主義国の中華人民共和国の不参加を理由に会議の無効を訴え署名しなかった

女子バレーボール 日本 対 強豪ブラジル戦 のテレビ中継
勝てば30年ぶりの連勝
元天才セッター中田ジャパンに熱い声援を送っている
フルセットの末「やったー!」妻の歓声響く

 それでは、「007 カジノ・ロワイヤル」を紹介いたします。

007/カジノ・ロワイヤル 



原題:CASINO ROYALE
製作年度:2006年
製作国: アメリカ/イギリス

監督:マーティン・キャンベル/原作:イアン・フレミング/脚本:ニール・パーヴィス/
ロバート・ウェイド/ポール・ハギス/撮影:フィル・メヒュー/
音楽:デヴィッド・アーノルド/テーマ曲:モンティ・ノーマン/
主題歌:クリス・コーネル

出演:ダニエル・クレイグ(ボンド)/エヴァ・グリーン(ヴェスパー・リンド)/
マッツ・ミケルセン(ル・シッフル)/ジュディ・デンチ(M)/ジェフリー・ライト/
ジャンカルロ・ジャンニーニ/サイモン・アブカリアン

(あらすじ)
殺しのライセンス“00(ダブル・オー)”を取得するため、
昇格最後の条件である2件の殺害を実行したジェームズ・ボンド。

そして最初の任務は、
世界中のテロリストを資金面で支える男、ル・シッフルの
資金を絶つこと。

まずはマダガスカルで爆弾所有の男を追い、
バハマ、マイアミでは武器売人と航空機爆破の阻止。


やがてル・シッフルに辿り着くボンド。

ル・シッフルは、モンテネグロの“カジノ・ロワイヤル”で大勝負に

ボンドは阻止せんと現地へ向かうのだが、
そこで、運命的な女性との出会い。

財務省から派遣された女性、ヴェスパー・リンド。











過去4作にわたってジェームズ・ボンドを演じてきたピアース・ブロスナンに代わり、
新たに抜擢されたダニエル・クレイグ扮する6代目ボンドが初登場する
シリーズ通算21作目。
イアン・フレミングによる原作シリーズの原点『カジノ・ロワイヤル』を、
本家シリーズとしては初の映画化。“007”として初めての過酷なミッションに挑む
若きジェームズ・ボンドの活躍と“運命の女”との切ない恋の行方を描く

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は「007 慰めの報酬」を紹介いたします。