2018年9月30日日曜日

観る年代で映画が変わる Part 34 (スラムドッグ$ミリオネア 原題: SLUMDOG MILLIONAIRE)

台風24号(チャーミー)が接近しています。

かつての大阪の人たちは、台風が来ても、のほほんとしていましたが、
台風21号に恐ろしさを思い知らされてから、とても怖がっています。


「あんた、トイレのドア、重たいな」

「窓、閉めたからとちゃう」

「チョット早すぎたかな、でも台風やろ、忘れんうちに閉めとかな」
「あとは、風呂の窓だけや」

「外も、見とかなあかんで」

「話変わるけど、貴乃花、引退するんやろ」
「テレビで、ファンのおじいちゃん、泣いとったわ
「すごく可哀そうやった」

「相撲協会の人は、相撲ファンの人までイジメてるの、わからんのかな・・・?」

そんなわけで今回は、「貴乃花親方、引退」を取り上げたいと思います。

まずは、日刊スポーツの記事です。

貴乃花親方、引退届の理由「協会の有形無形の重圧」
[2018年9月25日22時23分]

大相撲の貴乃花親方(46=元横綱)が25日夕方、日本相撲協会に引退届を提出後、都内で引退記者会見を開いた。貴乃花親方は「私貴乃花光司は、年寄を引退する旨の届けを提出いたしました」と語った。力士ら部屋の一同は、継承者である千賀ノ浦部屋に所属先を変更することも明らかにした。

貴乃花親方は年寄引退の理由として、元横綱日馬富士の貴ノ岩に対する傷害事件に関する暴行事件について、3月に内閣府公益認定等委員会に提出し、後に貴公俊が付け人を数発殴った暴力問題もあり取り下げた告発状について、日本相撲協会から「告発状は事実無根な理由に基づいてなされたもの」と結論づけられた揚げ句、認めないと親方を廃業せざるを得ないなどの有形・無形の要請を受け続けたことだと告白した。

貴乃花親方は、文書を手に状況を説明した。

「本年3月9日、私は貴ノ岩に対する傷害事件に関する日本相撲協会の対応などについて真実を隠さず追及したいという気持ちで、内閣府公益認定等委員会に告発状を提出いたしました。その後、私の弟子(貴公俊)の不行き届きもあり3月28日付で告発状を取り下げましたが、告発状の内容には何ら事実に反する点はありませんでした。その後、私は、先般受け取りました降格処分を真摯(しんし)に受け止め、一兵卒としてゼロからスタートさせていただき、部屋に所属する力士に対する指導・監督及び審判としての業務に粛々と従事してまいりました

貴乃花親方は、告発状の内容が正しいと信念を持ちながらも、協会の一員として処分を受け入れたと明かしたが、その後、8月7日に協会から送られてきた、告発状に関する見解が記された文書に納得できなかったこと、協会側の考えを認めない限り、廃業を迫られんばかりの重圧を受けたと告白した。

「しかし、本年8月7日、日本相撲協会より、協会が依頼された外部の弁護士の見解を踏まえたとする書面が届きました。その書面では『告発状は事実無根な理由に基づいてなされたもの』と結論づけられておりました。これに対し、私は書面で、告発状の内容は事実無根ではないことをご説明してまいりましたが。その後、告発状の内容が事実無根な理由に基づいてなされたものであることを認めないと親方を廃業せざるを得ないなどの有形・無形の要請を受け続けてまいりました」

また協会が、全ての親方は一門に属さなければならないと決定したこと、一門にはいるための条件として告発状の内容を事実無根と認めるよう要請を受けたと語った。

「さらに今般日本相撲協会理事会において、全ての親方は一門のいずれかに所属しなければならず、一門に所属しない親方は部屋を持つことが出来ない旨の決定がなされたとのことですが、同時に私はいずれかの一門に入るための条件として、告発の内容は事実無根な理由に基づいてなされたものであると認めるようにとの要請を受け続けております。しかしながら、内閣府公益認定等委員会に告発状を提出した告発状は、事実無根な理由に基づくものではございません。真実を曲げて、告発は事実無根だと認めることは、私にはできません」

貴乃花親方は、自らと協会との対立によって、弟子が相撲を取れなくなると考え、自ら引退に踏み切ったと明らかにした。

「一方でこのままでは、私はどの一門にも属することができません。これでは貴乃花部屋に所属する力士たちは相撲を続けることが困難になり、安心して鍛錬、精進することができません。このような状況において、断腸の思いではございますが、貴乃花部屋に所属しております、力士、床山及び世話人は、全員、継承者である千賀ノ浦部屋に所属先を変更させていただき、私、貴乃花光司は、本日年寄を引退させていただくことが最善の道であると苦渋の決断をするに至った次第です」

会見冒頭で、石原弁護士は「午後1時、日本相撲協会に対し、年寄貴乃花の代理人として、年寄を引退する旨の引退届を出し、力士、床山、世話人の千賀ノ浦部屋への所属先の変更願いも提出しました」と明らかにした。

貴乃花親方は報道陣へのファクスに「退職の理由については、ご説明の場を設けさせていただく所存ですので、ご報告させていただきます」などと記した。前日24日には「貴乃花応援会」のホームページにコメントを投稿。「千秋楽迎え、貴乃花部屋を支えて下さる皆様へ」と題し「皆様長らく貴乃花を応援してくださりありがとうございました。厚く御礼を申し上げるとともに、弟子たちを今後、末永く応援賜りますように何卒宜しくお願い申し上げます」などと記していた。

日本相撲協会は27日の理事会までに、全ての親方が5つある一門のいずれかに所属しなければならない旨を通達。全親方のうち、貴乃花親方だけが、所属先が不透明のままだった。
【日刊スポーツウエブサイト】【村上幸将】

相撲協会の芝田山広報部長は貴乃花が代理人を通して提出したのが相撲協会を退職する際必要な「退職届」ではなく親方の「引退届」であったこと、又、所属部屋変更願は貴乃花が移籍先に希望した千賀ノ浦(元隆三杉)の捺印がなかった為に受理していないと説明しています。

これに私は腹が立ちました。表面的には書類上の事務的な話なのですが、実はもう貴乃花親方は、相撲協会にとって必要のない人と言っていると同じ意味だと感じてしまいます。
本来であれば、何とか協会に残って頂くよう説得していますとか、言うものです。

貴乃花親方が現役で残された実績は、まさに大相撲界の歴史です。

幕内最高優勝:22回
全勝優勝:4回(歴代6位)
優勝決定戦を経ての優勝5回(出場10回は歴代1位)
大関以下での優勝7回(明治以降では歴代1位)
相星決戦を制しての優勝4回(大鵬、北の湖、千代の富士と並び歴代1位タイ)
など等

公益財団法人日本相撲協会は、公益法人としての法人格の取得及び維持のため、相撲競技の指導・普及、相撲に関する伝統文化の普及を定款上の目的としている。
とあります。

このようなことを全く無視している広報部長は、どこか変だと思ってしまいます。

更に、芝田山広報部長は全ての親方が5つある一門のいずれかに所属しなければならない件で、「今年7月の理事会で、今後、各親方は5つの一門に所属することが決定した。無所属を認めないのは、ひとつに一門に支給される運営補助金の問題がある。公益法人である以上、補助金が何に使われるか、透明性を図らなければいけない。これが各親方への個人支給だと、透明性という点で難しくなる。ガバナンスの問題もある。一門を協会と各部屋をつなぐ機関と位置づけ、ガバナンスを強化する。そのためには全親方が一門に所属し、一致団結することが協会の総意です」と説明しています。

でも、この7月の決定は公表されず、各一門代表の理事から親方衆に通達されただけでした。無所属の貴乃花親方が決定を知ったのは9月の秋場所の序盤だということです。

以下が、貴乃花親方が内閣府公益認定等委員会に一旦提出し、取り下げた告発状です

2018.3.9

 私は、本日、内閣府公益認定等委員会に対し、代理人弁護士を通して、公益財団法人日本相撲協会による本件傷害事件への対応が、事業の適正な運営の確保に重大な疑義を生じさせるものであることから、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律に基づく立ち入り検査、質問及び適切な是正措置を求める勧告をしていただきたい旨の告発状を提出いたしました。

 平成29年10月26日に、元横綱日馬富士公平氏による貴ノ岩義司に対する傷害事件が発生し、その後、本件傷害事件に関連して、日本相撲協会危機管理委員会による本件傷害事件の調査・報告、日本相撲協会理事会及び評議員会による決議等のほか、日本相撲協会横綱審議委員会による発言等があり、私は、平成30年1月4日、評議員会の理事解任決議により日本相撲協会理事を解任されました

 本件傷害事件の調査・報告、日本相撲協会の各組織による決議・発言等については、不当・不適切にとどまらず、違法なものも存し、公益法人としての日本相撲協会及びその各組織の適正な運営には次に述べるとおり、重大な疑義が生じています。

 第1に、本件傷害事件の解明は、関係者の処分や再発防止策の策定等の大前提となるものであり、適正な事実関係の解明と事件処理を行えない公益法人においては、その事業の適正な運営を確保できているとは評価できません

 この点、本件傷害事件に関する日本相撲協会による調査は、第三者により行われたものではありません。また調査にあたった危機管理委員会は、被害者の同意を得ることなく、被害者の具体的な診断内容を入手して報道機関に公表しています。さらに同委員会は、被害者の主張を聞く前に中間報告要旨を公表し、その後の最終報告においても重要な点で被害者の主張が全く反映されておりません。

 このように、本件傷害事件に関する日本相撲協会による調査は、公正中立な内容とは到底評価できないものであり、身内による全く不十分な調査と報告をもって済ませようとしています。

 第2に、理事の解任は公益法人にとって重大行為であり、正当な理由のない解任行為は、公益法人による事業の適正な運営の確保に対する重大な疑義を生じさせるものであるところ、私の理事解任理由とされた事項は、いずれも、法的には、解任事由に相当するような理事の職務義務違反になると認めることは困難なものです。それにもかかわらず、評議員会は、私が求めた弁明の機会を与えずに、理事の解任という重大行為に及んでいます。

 以上の詳細は、告発状にて詳述しておりますが、いずれも、公益法人としての日本相撲協会が各組織の適切な運営等を確保できていないことを示すものですので、日本相撲協会の公益認定に関する監督権限を有する内閣府公益認定等委員会に対し、立ち入り検査、質問及び、適切な是正措置を求める勧告をしていただきたく告発申し上げた次第です。

貴乃花 光司

(原文まま)


協会が賞罰規定で取り得る処分には、譴責(けんせき)・給与手当減額(減俸)・出場停止・番付降下(親方衆は降格。降格ができない場合は一定期間昇格見送り)・引退勧告・解雇・除名がある。また、賞罰規定にはないが部屋持ちの親方が処分相当となった際に部屋を閉鎖させた(取り潰した)こともある。除名以外は理事会の決議で発動できる。とあります。

2017年12月20日 横綱・白鵬 給与手当100%減額1か月 給与手当50%減額1か月
日馬富士の貴ノ岩への暴力沙汰を止められずその後の言動で角界の信用を失墜させた事に対する処罰。

2017年12月20日  横綱・鶴竜 給与手当100%減額1か月
日馬富士の貴ノ岩への暴力沙汰を止めらなかったことに対する連帯責任。

2018年1月4日  貴乃花(横綱・貴乃花光司)降格(理事→役員待遇委員)
日馬富士の貴ノ岩への暴力沙汰について協会の忠実義務違反

2018年3月29日  貴乃花(横綱・貴乃花光司)降格(委員→年寄)
春場所中における無断欠勤など協会の職務専念義務違反および弟子の貴公俊による暴力行為についての監督責任。

客観的にみて、貴乃花親方の処分だけが厳しすぎると感じるのは、私だけでしょうか。


不祥事が止まらない日本相撲協会

2007年「週刊現代」による八百長疑惑報道
(「週刊現代」の出版元である講談社を相手取り、力士・年寄により損害賠償を求める複数の民事訴訟が提起され、2011年2月現在すべて勝訴している)
2011年にはそれまで協会が否定しつづけてきた八百長疑惑で、警察によって八百長に関与したとされる力士の携帯電話のメールの存在が明らかとなり、一部力士が関与を認めたとされ、これを受けて相撲協会は史上初めてとなる「不祥事による本場所開催の中止」を決定した。
時津風部屋力士暴行死事件横綱朝青龍明徳の無断帰国

2008年8月 現役力士の大麻所持が発覚

2010年5月 大関琴光喜啓司の野球賭博関与に端を発し、少なからぬ力士が常習的に野球賭博を行っていたことが明るみに出た。
さらに同年6月には現役の親方が暴力団幹部に本場所を維持員席(いわゆる「砂かぶり席」)で観戦させていたことが発覚した。

2017年から2018年  横綱日馬富士による前頭貴ノ岩への酒席での暴行

いずれも犯罪です

これらの不祥事で、日本相撲協会は、どの様な処分を科せられたでしょうか
貴乃花親方に、あれだけ不公平と思われるような厳しい処分をされたのだから、
公益財団法人を取り消しされても文句は言えないと思います。

念のため、相撲協会の定款61条には相撲協会がなくなった場合の財産分与は、財産は国や
地方自治体に贈与すると明記されています。

(参考)
2016年度の事業収益は、約114億円支払った法人税等はわずか15万円程です。

NHKが日本相撲協会に支払う年間の放映権料は約30億円です。そのお金は
私たちの受信料からです。

もし貴乃花親方が、除名や解雇の処分となれば、もう国民は黙っていないでしょう。

それでは、インド映画「スラムドッグ$ミリオネア」を紹介します。

スラムドッグ$ミリオネア

原題: SLUMDOG MILLIONAIRE
製作年 : 2008年
製作国 : イギリス/アメリカ





監督:ダニー・ボイル/共同監督:ラヴリーン・タンダン/原作:ヴィカス・スワラップ 『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社刊)/脚本:サイモン・ボーフォイ/
撮影:アンソニー・ドッド・マントル/衣装デザイン:スティラット・アン・ラーラーブ/編集:クリス・ディケンズ/音楽:A・R・ラーマン

出演:デヴ・パテル(ジャマール・マリク)/マドゥル・ミッタル(サリーム・マリク)/
フリーダ・ピント(ラティカ)/アニル・カプール(プレーム・クマール)/イルファン・カーン(警部)/アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカール(ジャマール(幼少期)/アズルディン・モハメド・イスマイル(サリーム(幼少期)/ルビーナ・アリ(ラティカ(幼少期)

あらすじ
インドの人たちを熱狂させる番組「クイズ$ミリオネア」
その番組に出演し、無学にもかかわらず、前人未到の全問正解にあと一歩と詰め寄った
主人公ジャマール。

それをねたむ司会者に、詐欺だと警察に告発され、拷問を受ける主人公。

でも、その取調べの中で、無学の彼が、なぜ質問に正解できたかが明らかにされていく。

それは、とりもなおさず、彼の過酷な生活があぶりだされていくことに他ならなかった。

インド・ムンバイにあるスラムで育った、ジャマールとサリーム兄弟。
イスラム教迫害による殺戮で、目の前で母を亡くす。
それからは、同じ境遇の少女ラティカと、子供だけ3人で生きて行こうとする。

ゴミ捨て場で日々の糧を得ていた3人の前に、衣食住を提供してくれる大人が
やってくる。
聖人か?と、あがめる3人。
でも本当は、集めた孤児達にお金を稼がせる一味だった。

兄弟二人は、命からがらそこから逃げ出し、過酷な中でもたくましく生きていた。
でも、一緒に逃げることの出来なかったラティカが気になる弟のジャマール。

嫌がる兄サラームと共に、ムンバイに戻ってくる。
ラティカを探し出すことは出来たが、そのことがきっかけで、
悪の組織の一員となってしまった兄サラーム。
そしてサラームとラティカは、ジャマールの前から姿を消す。

でもふとしたことがきっかけで、再会する三人。
再会も束の間、又もや離れ離れに。

詐欺の疑いが晴れ、最後の一問、2000万ルピアのかかった番組にもどるジャマール。
だが、最後の一問の答えが全くわからない彼は、ライフラインの内の一つ、
携帯電話を選択。
兄以外に、身寄りも友人もいない彼が唯一電話番号を知る相手、それは兄サラーム。
でもその電話に出たのは、ラティカ。
彼女の無事に安堵するジャマール。
でも、彼女は答えを知らなかった。

そして、三銃士の一人の名前は誰か・・・?
感だけで答える彼・・・?

第33回トロント国際映画祭観客賞、第66回ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)、
第62回英国アカデミー賞作品賞受賞。
第81回アカデミー賞では作品賞を含む8部門を受賞した。

決して単なるサクセスストーリーでは無い。
淡々と、物凄い速度で発展を遂げている混沌としたムンバイの町に、存在するだろうと思われる現実を描いている。
それだけに重い。
知識としては知っていても、映像として見せ付けられると、
しばし言葉を失ってしまう。
これが映画の持つパワーなのか

最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もインド映画で、「ダンガル きっと、つよくなる」を紹介します。



2018年8月31日金曜日

観る年代で映画が変わる Part 33 (クリッシュ 原題 : KRRISH 3 )

国破れ
防空壕に
茄子の花

8月が来るたびに、亡き父のこの一句が思い出されます。

今年で73回目の終戦記念日を迎えます。

私たちの社会はこの73年の間にどう変わり、どこへ向かおうとしているのでしょうか。

そこに大きな影響を与えていくのが、マスコミ報道であり、多くの言論人たちです。

今回は、『新潮45』2018年8月号、杉田水脈議員
『「LGBT」支援の度が過ぎる』を取り上げてみたいと思います。

杉田議員はこの論文で、マスコミ報道一部の右派の言論人左派の活動家や言論人
そしてネット上での書き込みなどで、袋叩きにあっています。
又、脅迫も受けたそうです。

そこで、それの何が問題なのか、私なりに調べてみようと思いました。
全文を載せますが、かなり長い文章なので、要点箇所をマーキングしましたので、
そこだけ読んでいただいても内容は理解できると思います。

本文
この1年間で「LGBT」L=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシャル、T=トランスジェンダー)がどれだけ報道されてきたのか。新聞検索で調べてみますと、朝日新聞が260件読売新聞が159件毎日新聞が300件産経新聞が73件ありました(7月8日現在)。キーワード検索ですから、その全てがLGBTの詳しい報道ではないにしても、おおよその傾向が分かるではないでしょうか。
 朝日新聞や毎日新聞といったリベラルなメディアは「LGBT」の権利を認め、彼らを支援する動きを報道することが好きなようですが、違和感を覚えざるをません。発行部数から言ったら、朝日新聞の影響の大きさは否めないでしょう。
 最近の報道の背後にうかがわれるのは、彼ら彼女らの権利を守ることに加えて、LGBTへの差別をなくし、その生きづらさを解消してあげよう、そして多様な生き方を認めてあげようという考え方です。
 しかし、LGBTだからと言って、実際そんなに差別されているものでしょうか。もし自分の男友達がゲイだったり、女友達がレズビアンだったりしても、私自身は気にせず付き合えます。職場でも仕事さえできれば問題ありません。多くの人にとっても同じではないでしょうか。
 そもそも日本には、同性愛の人たちに対して、「非国民だ!」という風潮はありません。一方で、キリスト教社会やイスラム教社会では、同性愛が禁止されてきたので、白い目で見られてきました。時には迫害され、命に関わるようなこともありました。それに比べて、日本の社会では歴史を紐解いても、そのような迫害の歴史はありませんでした。むしろ、寛容な社会だったことが窺えます。
 どうしても日本のマスメディアは、欧米がこうしているから日本も見習うべきだ、という論調が目立つのですが、欧米と日本とでは、そもそも社会構造が違うのです。
 LGBTの当事者たちの方から聞いた話によれば、生きづらさという観点でいえば、社会的な差別云々よりも、自分たちの親が理解してくれないことのほうがつらいと言います。親は自分たちの子供が、自分たちと同じように結婚して、やがて子供をもうけてくれると信じています。だから、子供が同性愛者だと分かると、すごいショックを受ける。
 これは制度を変えることで、どうにかなるものではありません。LGBTの両親が、彼ら彼女らの性的指向を受け入れてくれるかどうかこそが、生きづらさに関わっています。そこさえクリアできれば、LGBTの方々にとって、日本はかなり生きやすい社会ではないでしょうか。
 リベラルなメディアは「生きづらさ」を社会制度のせいにして、その解消をうたいますが、そもそも世の中は生きづらく、理不尽なものです。それを自分の力で乗り越える力をつけさせることが教育の目的のはず。「生きづらさ」を行政が解決してあげることが悪いとは言いません。しかし、行政が動くということは税金を使うということです。
 例えば、子育て支援や子供ができないカップルへの不妊治療に税金を使うというのであれば、少子化対策のためにお金を使うという大義名分があります。しかし、LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか
彼ら彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか。にもかかわらず、行政がLGBTに関する条例や要項を発表するたびにもてはやすマスコミがいるから、政治家が人気とり政策になると勘違いしてしまうのです。

 LGBとTを一緒にするな

 ここまで私もLGBTという表現を使ってきましたが、そもそもLGBTと一括りにすることが自体がおかしいと思っています。T(トランスジェンダー)は「性同一性障害」という障害なので、これは分けて考えるべきです。自分の脳が認識している性と、自分の体が一致しないというのは、つらいでしょう。性転換手術にも保険が利くようにしたり、いかに医療行為として充実させて行くのか、それは政治家としても考えていいことなのかもしれません。
 一方、LGBは性的嗜好の話です。以前にも書いたことがありますが、私は中高一貫の女子校で、まわりに男性はいませんでした。女子校では、同級生や先輩といった女性が疑似恋愛の対象になります。ただ、それは一過性のもので、成長するにつれ、みんな男性と恋愛して、普通に結婚していきました。マスメディアが「多様性の時代だから、女性(男性)が女性(男性)を好きになっても当然」と報道することがいいことなのかどうか。普通に恋愛して結婚できる人まで、「これ(同性愛)でいいんだ」と、不幸な人を増やすことにつながりかねません。
 朝日新聞の記事で「高校生、1割が性的少数者」という記事がありました(3月17日付、大阪朝刊)。三重県の男女共同参画センターが高校生1万人を調査したところ、LGBTは281人で、自分は男女いずれでもないと感じているXジェンダーが508人。Q(クエスチョニング=性的指向の定まっていない人)が214人いて、合わせて1003人の性的少数者がいたというものです。それこそ世の中やメディアがLGBTと騒ぐから、「男か女かわかりません」という高校生が出てくる。調査の対象は思春期の不安定な時期ですから、社会の枠組みへの抵抗もあるでしょう。
 最近の報道でよく目にするのは、学校の制服問題です。例えば、「多様性、選べる制服」(3月25日づけ、大阪朝刊)。多様な性に対応するために、LGBT向けに自由に制服が選択できるというものです。女子向けのスラックスを採用している学校もあるようです。こうした試みも「自分が認識した性に合った制服を着るのはいいこと」として報道されています。では、トイレはどうなるのでしょうか。自分が認識した性に合ったトイレを使用することがいいことになるのでしょうか。
 実際にオバマ政権下では2016年に、「公立学校においてトランスジェンダーの子供や児童が“心の性”に応じてトイレや更衣室を使えるようにする」という通達を出しました。先ほども触れたように、トランスジェンダーは障害ですが、保守的なアメリカでは大混乱になりました。
 トランプ政権になって、この通達は撤回されています。しかし、保守派とリベラル派の間で激しい論争が続いているようです。Tに適用されたら、LやGにも適用される可能性だってあります。自分の好きな性別のトイレに誰もが入れるようになったら、世の中は大混乱です。
 最近はLGBTに加えて、Qとか、I(インターセクシャル=性の未分化の人や両性具有の人)とか、P(パンセクシャル=全性愛者、性別の認識なしに人を愛する人)とか、もうわけが分かりません。なぜ男と女、二つの性だけではいけないのでしょう。
 オーストラリアやニュージーランド、ドイツ、デンマークなどでは、パスポートの性別欄を男性でも女性でもない「X」とすることができます。LGBT先進国のタイでは18種類の性別があると言いますし、SNSのフェイスブック・アメリカ版では58種類の性別が用意されています。もう冗談のようなことが本当に起きているのです。
 多様性を受けいれて、様々な性的指向も認めよということになると、同性婚の容認だけにとどまらず、例えば兄弟婚を認めろ、親子婚を認めろ、それどころか、ペット婚、機械と結婚させろという声が出てくるかもしれません。現実に海外では、そういう人たちが出てきています。どんどん例外を認めてあげようとなると、歯止めが効かなくなります。
 「LGBT」を取り上げる報道は、こうした傾向を助長させることにもなりかねません。朝日新聞が「LGBT」を報道する意味があるのでしょうか。むしろ冷静に批判してしかるべきではないかと思います。
 「常識」や「普通であること」を見失っていく社会は「秩序」がなくなり、いずれ崩壊していくことにもなりかねません。私は日本をそうした社会にしたくありません。
『新潮45』2018年8月号、杉田水脈議員の『「LGBT」支援の度が過ぎる』

私の感想は、まったく問題のない文章だと思います。

どこが問題なのでしょうか?

問題とされている箇所は、

LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです。

の部分です。特に「生産性」という言葉に非難が集中しています。

おそらく、「生産性」の文字を(せいさんせい)と読んでいるからだと思います。
この文章では、(しょうさんせい)と読むのが正しいのではないでしょうか。

「生産」は元々、(しょうさん)と読み、「出産」と同じ意味です。
それを、(せいさん)とも読むようになったのは、19世紀の産業革命以降です。
それまでは、そのような概念自体がありませんでした。

「生産性」(しょうさんせい)は、出産との関連性と解せるのではないでしょうか。

They never produce a baby. の英文を訳すと、”彼らは赤ちゃんを決して生まない。”
それを、“彼らは決して赤ちゃんを生産(せいさん)しない。” と訳すでしょうか。
多分、笑われます。

英語も、Produceは、give birth の意味があります。

問題なのは、自分の考えと違う考えを持つ人を絶対に許さないという人たちです。
多様性を掲げながら、実は、民主主義を理解していない人たちです。
そのような人たちが、世論を巻き込み、正論を封殺しようとすることです。

私たちは自分の頭で考え、決してそのような人たちに利用されないようにしましょう。



「だれや! こんなとこに、靴下脱ぎ捨ててるのは!!」

「知らんがな、俺ちゃうで」

「あんたしか、居てへんやろ・・・!」
「もう~、信じられへんわ」

「こない暑いと、靴下脱いだのも忘れてまうわ~」
「嗅いでみー」

「いややわ臭い、あんた、あほか」
「そういえば、来月、総裁選やけど安倍さんに決まりやな」
「そやけど、モリカケいつまでやるんやろ? あんたどう思う?」

「決まってるがな、『モリトモ3年 カケ8年』 言うやろ」

それでは、インド映画「クリッシュ」を紹介します。

クリッシュ

原題 : KRRISH 3
製作 : 2013年
製作国 : インド(ヒンディー語)



監督:ラーケーシュ・ローシャン/
脚本:ラーケーシュ・ローシャン/ 、 ロビン・バット/ 、 ハニー・イラニ/ 、 イルファン・カマル/原作:ラーケーシュ・ローシャン

出演:リティク・ローシャン(クリッシュ、クリシュナ)(父ロヒート)/ブリヤンカー・チョーブラー(妻ブリヤー)/カングナー・ラーナーウト(カメレオン女カヤ)/ヴィヴェーク・オベロイ(悪魔のような天才科学者カール)

(あらすじ)
冒頭、父ローヒトの過去、そして息子クリシュナの誕生についてナレーションが流れる。
舞台はインド、ムンバイ。
クリシュナは妻プリヤー、そして父ローヒトと共に幸せに暮らしていました。

妻プリヤーはジャーナリスト、父ローヒトは政府の研究所に勤務、
だけど、クリシュナは事件の度にスーパーヒーロークリッシュに変身し姿を消すので、
勤め先はいつもクビになり、職を転々としていました。

ある日、父ローヒトは太陽エネルギーから生命の源を発生させる装置を発明しました。
クリシュナとブリヤーの前で実験するのですが、エネルギーのコントロールが出来ずに
失敗に終わりました。
そこで頭脳の持ったフィルターの必要性を知るのです。

場面が変わり、下半身が麻痺し動かせるのはたった二本の指だけ、
だが念力で何でも動かせる天才科学者カールのアジト。
そこでは、人間と動物が合体したミュータントが造られていたのです。
長い舌を持った男や、誰にでも姿を変えられる女など。
カールがミュータントを造る本当の理由は、自分の体の秘密を知り、
五体満足の体に戻す。そして人類の征服だったのです。

製薬会社を持っているカールは、彼の染色体で造った人口ウイルスを南アフリカで
撒き散らしパニックに陥れました。
同時に造ったワクチンで大儲けをする為だったのです。

今度は、その恐ろしいウィルスがインドに持ち込まれた。
ムンバイの街に不気味な人間が出没し始めます。

ローヒトは南アフリカ疫病研究所からワクチンの開発を依頼されます。
ローヒトは、送られてきたワクチンの分析で恐ろしい事実を知ることとなります。
そのワクチンが人工的に造られた物、そしてその染色体が、自分やクリシュナと
同じものだということを・・・。

誰にでも変身できるカメレオン女カヤはプリヤーを拉致しカールの元に送り、
自分がプリヤーになりすまします。
さらに、シンガポールへの調査で、真実を知ったローヒトもカールに捕らえられて
しまいました・・・。

本作は、続編3作目です。
続編なので、冒頭で主人公クリシュナと父ローヒトの出生と過去が語られますが、
本作だけ観ても全然問題ありません。最高に面白いです。

ボリウッドのSF映画といえば、シャンカール監督、ラジニカーント主演の、
2010年「ロボット」が強烈な印象で残っていますが、
本作はまったくそれに引けを取っていません。

ストーリーが、何処と無く「未知との遭遇」「スーパーマン」「X-MEN」などと
オーバーラップしますが、内容的には、正真正銘のオリジナル作品です。

特に、FSX、VFXの最先端技術を駆使した迫力あるシーンは圧巻です。

惚れ惚れする男前リティク・ローシャン、愛らしいブリヤンカー・チョーブラーも
魅力的ですが、悪魔の天才科学者役ヴィヴェーク・オベロイと、
カメレオン女カヤ役カングナー・ラーナーウトの存在感ある演技は、必見です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回は、「スラムドッグ$リオネア」を、紹介します。

2018年7月31日火曜日

観る年代で映画が変わる Part 32 チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ(原題: CHANDNI CHOWK TO CHINA)

西日本豪雨災害でお亡くなりになった人々のご冥福と、
被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げます

7月も大変な月でした
日付順に出来事を整理してみました。

7月2日
 高円宮家の三女、絢子さまと日本郵船社員、守谷慧さんとの婚約が内定し、10月29日
   に明治神宮で結婚式を挙げられます。

 お茶の間の人気番組「笑点」の桂歌丸さんが81歳でお亡くなりになりました。

7月3日
 ワールドサッカーロシア大会の決勝トーナメントで、日本代表がベルギーに2対3で、
   敗れました。

   タイ北部の洞窟で行方不明になっていたサッカー少年12人とコーチが無事発見され
   ました。

7月4日
 東京地検特捜部は文科省科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者ら2人を、
 受託収賄容疑で逮捕しました。

7月6日
 松本・地下鉄両サリン事件などで死刑が確定していた、オウム真理教の麻原彰晃
   死刑囚ら7人が、上川陽子法相の命で、死刑執行されました。

 トランプ政権は、中国からの輸入品の一部に25%の追加関税を課す制裁措置を発動、
 中国も直ちに報復関税を実施し、貿易戦争が深刻化しました。

   気象庁は、数十年に一度の大雨に警戒を呼びかけ、大雨特別警報を岡山、広島、
   鳥取、福岡、佐賀、長崎、京都、兵庫の8府県に出しました。

7月7日
 神奈川県警は、横浜の病院で2016年9月に入院患者が相次いで中毒死した事件で、
   元看護師の久保木愛弓を逮捕しました。同容疑者は入院患者20人くらいに、
   消毒液を注入したことを認めています。

   西日本豪雨の被害が拡大し、全国で死者46人心肺停止3人安否不明71人
   (新聞発表)

7月8日
 西日本豪雨の被害が拡大し、全国で死者78人心肺停止5人安否不明70人
   (新聞発表)

7月9日
 気象庁は西日本豪雨を、「平成30年7月豪雨」と命名

 西日本豪雨の被害が拡大し、全国で死者126人心肺停止2人安否不明79人
  (新聞発表)

7月12日
 2020年の東京五輪聖火リレーの出発地点が福島県に決定しました。

 警察庁は「平成30年7月豪雨」の死者数が200人に上っていると発表しました。
 約7,000人が避難生活を強いられ、行方不明者の捜索が続けられています。

7月14日
 政府は「平成30年7月豪雨」を、「特定非常災害」にすることを閣議決定しました。

7月15日
 岐阜県の揖斐川で今年最高気温38.8℃を記録しました。

7月16日
 3連休の間に、日本各地で猛暑が続き、5,616人が熱中症の症状で病院に搬送され、
   14人が亡くなりました

7月18日
 受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が可決され、2020年4月に全面施行です。

 参議院定数を6増する改正公職選挙法が可決されました。

 岐阜県多治見や美濃で気温40℃以上を記録しました。

   第159回芥川賞に、高橋弘希氏の「送り火」、直木賞に、島本理生氏
  「ファーストラヴ」が選ばれました。

7月20日
 統合型リゾート(IR)実施法が可決し、成立しました。

 厚生労働省の調査で、2017年の日本人の平均寿命は、男性81.09才、女性87.26才
   だそうです。

 2020年東京五輪・パラリンピックの入場券価格は、開閉会式で30万円~1万2千円、
 競技は、13万円~2,500円と発表されました。

7月22日
 東京五輪2020のマスコットの名前やが決定しました。
   青色が「ミライトワ」、ピンク色が「ソメイティ」です。

7月23日
 東京都青梅で気温40.3℃を観測埼玉県熊谷で気温41.1℃を観測、5年ぶりの
   記録更新です。

7月30日
   ループしながら東から西へと進む異例の台風12号、私はブーメラン台風
   勝手に命名しました。


なんとも、ため息の出る、洪水と、土砂崩れと、猛暑の7月でした。

「コンクリートから人へ」と大合唱していたあの政党は、この状況を
  どう感じているのでしょうか・・・?


「あんた、カジノ法が国会で決まったらしいけど、どう思う?」

「ようわからんけど、何でも、カジノ付き統合型リゾート施設を作るらしいな」
「主に、外国人観光客相手で、日本人は入場料を6,000円取るらしいで」

「誰が行くんやろ、日本人はわざわざ行かんと思うで、駅前にパチンコ屋があるやんか
「大雨災害で大変やゆうのに、ほかに大事な事あるやろ
「あきれるわ、そう思わへん?」
ギャンブル依存症が心配だったら、今のパチンコどうにかせなあかんのとちゃう」

「同感や」
「そもそも、設備に数千億円かかるんやろ」
「その金は、最終的にはカジノで負けた外国人が負担することになるで」
「維持費も掛かるやろうしな、大変やで」
「せっかく日本に来てくれた外国人にそんなことしていいのかな?
日本人の気質に合わんような気がするわ」
「もし、取らぬ狸の皮算用で、赤字になったら、誰が責任取るんやろ・・・?」

「決まってるがな、また国民の税金や

決めた人達に責任取ってもらいたいな・・・」

それでは、インド映画「チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ」を紹介します。

チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ

原題: CHANDNI CHOWK TO CHINA
製作年 : 2009年
製作国 : インド=アメリカ




監督:ニキル・アドヴァーニー/アクション指導:ディーディー・クー/
脚本:シュリーダル・ラーガヴァン/撮影:ヒンマーン・ダミージャー/
音楽:シャンカル・マハデヴァン/イフサーン・ノーラニー/ロイ・メンドンサー

出演:アクシャイ・クマール (シドゥ)/ディーピカー・パードゥコーン (サキ/ミャオミャオ)/
ミトゥン・チャクラバルティー (親方)/ランヴィール・ショウリー (ハシ道士(チョップスティック)/ゴードン・リュウ (北条)/ロジャー・ユアン (チャン刑事)

(あらすじ)

中国・万里の長城に程近い小さな村。
遥か昔、悪政をしいる国王から民衆を救った英雄・劉勝(リウ・シェン)
を祭るこの村では、
冷酷非道な北条率いるギャング団が、過酷な労働をしいて村人を支配していた

ある日、2人の村人は、北条を倒すべく、英雄・劉勝(リウ・シェン)の生まれ変わりがこの広い世界のどこかにいる事を信じて、救いを求めるべく遥かインドへと旅立つ。

場面が変わり
遠くインド、デリーの繁華街チャンドニー・チョークに、ひとりの青年がいた。
彼の名はシドゥ。
幼い頃、孤児となった彼は、親方に拾われ厳しくも愛情いっぱいに育てられ、
今は親方の下、料理人として働いていた。
しかし、ジャガイモを切り刻むだけの平凡で味気ない人生から抜け出したいと
願っているシドゥは、空想に耽り、占星術やタロット占い、ガネーシャ
(人間の体にゾウの鼻、4本の腕を持つインドの神様)
の顔が浮かぶ魔法のポテトに願掛けする毎日。

そんなある日、彼の前に中国からのあの2人の村人が現れ、
シドゥが劉勝(リウ・シェン)の生まれ変わりだと主張、北条を倒し、
村を救って欲しいと懇願する。
その場に偶然居合わせた謎の通訳・ハシ道士は、
「異国で待っているのは女たちとワインと王族級の扱いだ」とシドゥにウソの通訳をし、
彼をまんまとそそのかす。
そうとは知らず、シドゥは喜び勇んで中国へ向かう。

時同じく、シドゥがテレビのCMを観て憧れていた美しいモデルのサキも、
北条により生死不明になっている中国人で元警察官の父チャンと双子の妹
ミャオミャオの消息を探すため、中国を訪れていた。

そんな2人に、北条の魔の手が・・・。

インド・アメリカの合作
平凡なインド人青年が、ひょんなことから中国に渡り、
村を支配する悪人と対決する姿を描いた、
ボリウッド発のカンフー・アクション・コメディー。

2009年アカデミー賞8部門を総なめにした「スラムドッグ$ミリオネア」だが、
インドではその3倍もの初登場興収成績を叩き出していた
ばかばかしいが純粋で、笑って心温まる。

カンフーのレベルの高さは目を見張る。
武術アクション監督ディーディー・クーは、ジェット・リー作品の殆どの製作に
携わっている。
ボリウッド史上初の本格カンフー・アドベンチャー・コメディ。
マサラ・カンフーに酔いしれる。
映画好きには、たまらない1本だ!!
この作品の本質は、ばかばかしさの向こう側にあるんだ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回もインド映画で、「クリッシュ」を、紹介します。