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2017年10月2日月曜日

観る年代で映画が変わる Part 13 (七人の侍)

2017年10月2日

スーパーの食品売り場に、梨やブドウ、
そして小ぶりで高値のサンマなどが並び、
人々の服装も半袖から長袖に、
知らぬ間に、日暮れがめっきり早くなりました。

テレビのワイドショーを見ていた妻のボヤキです

「なんで 民進党の人 が 希望の党 から出馬すんの」
理解できんわ腹立つ!
希望の党が、民進党の人ばっかりになってしまうやないの
「私、小池さん応援してたのに」「あんたなんでや!

知らんがな
小池さんと、前原さんに聞いてみいや

「そんなん でけへんわ!

「言いたかないけど、商品に例えれば、包装紙が希望の党で、
中身は民進党になりかねんのとちゃう?」
「ほんま、笑ってまうな ww」

妻「笑いごとでないわ!

ここで、俳句を一句

民心と
小池に飛び込む
蛙かな 
・・・ポチャ~

海外の人々に、上記の句の意味を、つたない英語で説明させていただきます。

Many frogs are jumping into a small pond in Tokyo.
Because the pond is the most popular now.
Big pond that the frogs have ever lived have been hated by people.
Because the frogs were too noisy.
If the small pond is full of frogs, it will probably be noisy and will be hated by people.
Frogs should know that they are making reasons for dislikes.

ということです。

それでは「七人の侍」を紹介します。

七人の侍


製作年 : 1954年
製作国 : 日本

監督:黒澤明/脚本:黒澤明/橋本忍/小国英雄/撮影:中井朝一/美術:松山崇/
音楽:早坂文雄



出演:志村喬(島田勘兵衛)/三船敏郎(菊千代)/ 加東大介(七郎次)/木村功(岡本勝四郎)/
千秋実(林田平八)/ 宮口精二(久蔵)/稲葉義男(片山五郎兵衛)/津島恵子(志乃)/島崎雪子(利吉の女房)/土屋嘉男(利吉)/藤原釜足(万造) /小杉義男(茂助)/左卜全(与平)/高堂国典(長老の儀作)/
東野英治郎/上田吉二郎/多々良純/山形勲/仲代達矢(町を歩く浪人)

(概要)
リズミカルな太鼓の音とともに、タイトル、スタッフ、キャストの毛筆の太文字が、
スクリーン狭しと皆で踊っている。とても独創的で
滑稽です。

突然、暗雲立ち込める中に馬の蹄が轟く。
野武士の集団が山の斜面を猛烈なスピードで下る。
その一行が止まり、農民の集落を見下ろす。
副頭目が、「やるか」「この村も」と叫ぶ
「やるべえ やるべえ」と皆が叫ぶ
頭目が、「待て待て」「去年の秋 米をかっさらったばかりだ」
「今 行っても何もあるめえ」
副頭目が言葉を継いで「よおし」「あの麦が実ったら また来るべえ」
蹄を轟かせながら野武士の集団が去る。

うぐいすが鳴き、辺りに静寂が戻ると、柴を背負った百姓が藪から頭をもたげた。
一部始終を聞いていた男は、慌てて村に戻った。

広い空き地に、村人50人程が集まり、女たちの泣き叫ぶ声。
「あ~あ 神も仏もねえだよ」
「年貢だ 賦役だ 戦だ 水飢饉だ その上 野伏せりだあ」
「神様は百姓なんぞ死んじめえとよ」
男が立ち上がり「ほんとだよ 死んだ方がましだよ」
・・・・・。
利吉が立ち上がり「野伏せり突っ殺すだ・・・・。」
「二度と来ないようにみんな突っ殺すだ」
・・・・・。
利吉と反対する村の男たちとの口論となる。
・・・・・。
誰かが提案する「爺様のとこさ行くべえ」「どうすっか 爺様に決めてもらうべえ」
一同は、水車小屋で暮らす爺様の下へ。

そこで、侍を雇うことになる。

爺様「ええい! 腹の減った侍 捜すだよ
腹が減りゃ熊だって山 下りるだ

戦国時代。本能寺の変から2年後の畿内の、とある山村が舞台と思われる。

利吉とあと数名が町に出て、侍を捜すのだが、容易ではなかった。
与平役の左卜全の演技は、本物の当時の百姓ではないかと錯覚するほどの名演技です。

利吉の一行がある百姓家の前まで来ると、
その家から40才過ぎの侍と、旅の僧、
そして村人数人が神妙そうに出てきた。
その侍は、短刀を抜き、髷を落とすと、
その場に座り、旅の僧から頭を剃ってもらった。

盗人が子供を人質にしてその家の納屋に立てこもり、
手出しをすると子供を殺すとわめいているらしい。

子供の鳴き声交じりの風の音

旅の僧から借りた衣装に着替えた侍は、お結び二つを手にして納屋に向かった。
侍「出家じゃ お前をとらえるつもりはない 子供はさぞひもじいかと思って」
と納屋の戸を開けて、お結びを投げ入れる。
侍は、その数秒後、「うん」と声を発したかと思うや否や納屋に姿を消した。
盗人がよろめきながら出てきて、その場に倒れる。
侍が子供を抱いて出てきた。

侍の名は、島田勘兵衛、その最初の侍である。
やがて、勘兵衛を中心に七人の侍が集まる。
・・・・・・。

映画は、七人の侍が集まるまでと、野武士との闘いの2部編成となっています。

複数台のカメラでの同時撮影(マルチカム方式)と望遠レンズ、そしてダイナミックな
編集により、迫力あるアクションシーンの連続には、圧倒されます。

1960年『荒野の七人』、2016年『マグニフィセント・セブン』としてリメイクされ、ヴェネツィア国際映画祭では銀獅子賞を受賞しています。

私は、今まで2000本以上の映画を観てきましたが、
あらためてこの映画は凄いと思いました。
どこが凄いかって、全部です。
ストーリー、脚本、演出、俳優、演技、映像、音響、とにかく全部です。

印象的なラストの島田勘兵衛のセリフ

勘兵衛
今度もまた負け戦だったな

七郎次
「 は ?」

勘兵衛
いや 勝ったのはあの百姓達だ
わし達ではない


そういいながら勘兵衛は振り返り、後ろの小高い丘の墓を見上げた。

まだ観ていない人、ぜひ観てください

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回は、「マグニフィセント・セブン」を紹介します。

2017年8月19日土曜日

観る年代で映画が変わる part 5 (椿三十郎)

鬼才クリストファー・ノーラン監督の作品「インセプション」では、夢の中の夢、
更にそのまた夢の中でのアクションシーンが展開されていましたが、
主人公(ディカプリオ)は、夢か現実かを常にを回しながら確認していました。

今回は夢の中の夢の話をしましょう。

お題は「夢の中で、本当に禁煙ができる料理を授かった男の話」

男は夢の中で禁煙料理のレシピを授りました。
起きてからスグに試してみる。
本当だ! タバコが吸えなくなっている。あんなに好きだった自分が、信じられない!

その噂は、またたく間に世間に広がっていった。
まず、マスメディアがテレビや新聞などで取り上げ、男はいっきに時の人となる。

大学の偉い先生達が何人も尋ねてきた。
製薬会社の担当者達が何人も権利を買いに来る。

男はインターネットやYouTubeで、レシピを無料公開した。
理不尽な値上げで、やめたいと思っている人達が沢山いる。
家庭料理程度で簡単に作れてしまうので、アッという間に全国規模で広まった。

たばこの売り上げは、みるみる落ち込んでいく。

財務省や厚労省の役人が、男の下へ調べに来る。
たばこ農家やJTが赤字となり、小さなたばこやさんが潰れだす。

そして、やがて国家財政の問題に発展していく。

連日ワイドショーでたばこの功罪が議論される中、JTは遂にたばこの値下げを発表する。
喫煙所が撤去され、タバコはどこでも自由に吸える様になる。

しかしもう、たばこを吸う人は誰もいない。
かつての粉末ジュースの様に、タバコは人々から忘れ去られていくのだろう。

子供手当の予算が底を打つ。国の対応は素早かった。
まず消費税をアップし、福祉を切り捨て、お酒を奨励した。
だがもう誰も、政治家や、学者や、マスメディアを信用しなくなってしまっていた。

幸か不幸か、健康な人が一気に増えたため、倒産する病院がでてくる。
そして、理屈に合わない健康保険料の値上げがささやかれだす。
製薬会社では、ワクチンの製造が危ぶまれるかも。

こんなことになるなんて!!

そこで夢が覚めた。

笑顔で、「あんた大阪でよかったな」「もう東京に行かれへんで
私「なんでや
妻「東京は全て禁煙や!」「小池さん偉いわ、私は応援するで」

を探す私・・・・・。

それでは、「椿三十郎」を紹介しましょう。

椿三十郎
製作年 : 1962年
製作国 : 日本
配給 : 東宝

監督黒澤明/原作:山本周五郎『日々平安』/脚本:菊島隆三/小国英雄/黒澤明
撮影:小泉福造/斎藤孝雄/美術:村木与四郎/音楽:佐藤勝

出演三船敏郎(椿三十郎)/仲代達矢(室戸半兵衛)/小林桂樹(見張りの侍)/加山雄三(井坂伊織)/団令子(千鳥 )/志村喬(黒藤(次席家老)/藤原釜足(竹林(国許用人)/入江たか子(睦田夫人)/清水将夫(菊井(大目付)/伊藤雄之助(睦田(城代家老)/田中邦衛 (保川邦衛)

(あらすじ)
深夜の社殿。9人の若侍が談義をしている。
首謀者の井坂は、次席家老と国許用人の汚職に関する意見書を叔父の城代家老に渡したがあっさりと破り捨てられ落胆したが、大目付の菊井はその話を真剣に聞き入れた経緯を、同志達に説明していた。
そして、その夜は、社殿で菊井と会うことになっていた。
すると、社殿の奥から一人の浪人が現れた。
若侍達の話しを聞いていたというその男は、皆が軽んじる城代家老こそ本物で、
大目付こそ黒幕ではないかと指摘する。半信半疑の若侍たちであったが、
社殿は既に、菊井の腹心である室戸半兵衛率いる兵に囲まれていた。
指摘はずぼしだった。どうにか浪人の助けで危機を脱したが、城代家老が危ない。
若侍達は男と一緒に城代家老の屋敷へと向かう。

予想通り、城代屋敷は菊井の手に落ち、城代家老睦田は連れ去られていた。
男の策で城代家老睦田の妻と娘を救い出した若侍達は、次席家老黒藤の屋敷の隣にある
若侍の一人、寺田の家に身を置いた。黒藤の屋敷は別名椿屋敷と呼ばれていた。
城代家老の夫人から名を聞かれたその男は、椿の花を眺めながら椿三十郎と名乗る。

はたして城代家老睦田を救い出せるのか、三十郎の知略と凄腕が・・・。

「用心棒」の続編的作品ですが、桑畑三十郎と比べると、椿三十郎は、より人間味があり、知略に長け、ユーモアのセンスも磨かれています。
原作は山本周五郎の『日日平安』ですが、脚本は気弱で腕もない主人公を、
腕の立つ浪人に置き換えて『椿三十郎』としています。
わずか40秒で30人を叩き斬るシーンや、ラストの仲代達矢扮する敵方の用心棒との
息を飲む一騎打ち、血が噴き出すシーンは度肝を抜かれます。


黒澤明監督は昭和29年の『七人の侍』を皮切りに時代劇にリアルさを求めています。
前年の『用心棒』、そして本作ではリアル志向がさらに強まり、立ち廻りの場面で、
刀がぶつかり肉が斬れる激しい効果音、飛び散る血飛沫が描かれています。
こういったリアルな描写は、敗戦までは日本当局によって、そして戦後はGHQによって
禁止され、検閲でカットされてきました。
黒澤明監督がこれを描いて以後、その手法を真似たチャンバラ映画が、
続出することとなりました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回は、"ジャンゴ" でお馴染みの「続荒野の用心棒」を紹介します。