2017年12月29日金曜日

観る年代で映画が変わる Part24 (ラ・ワン 原題 : RA.ONE)

2017年もあと数日で終わりです。


「あんた、大晦日はどうする・・・?

「なんか、食べ行こか

「そやな、家で作るのも面倒やしな、でも、どこも混んどるのとちゃうやろか」

「そりゃ大晦日は、どこも混んどるやろ、そやかて毎年のすき焼きも飽きたしな~
「たまには、街に出てにぎやかな大晦日もええで

決まりやな、その日になって気変わったらあかんで
「そしたら、あんた、大晦日は食事なしやで

「大寒波で、外、吹雪いていても行くわ

と言いつつ、何気なくテレビに目をやると、
平凡な我が家のテレビからも、相変わらず大相撲関連番組が流れている。

日馬富士の引退後も、収束するどころか、なお混迷を深める相撲界。
沈黙を守り続ける貴乃花親方、そして飛び交う様々な情報や憶測。

それにまつわる事柄を順を追って整理してみました。

2011年の初場所後、八百長が発覚
 3月の春場所は戦後初となる開催中止。
 八百長を行なったとされる力士20人あまりが引退などの処分を受けた。
 相撲協会は大相撲新生委員会を設置するなど再発防止に着手。

2017年1月場所
 東前頭10枚目の貴ノ岩が、14日目に白鵬と初顔合わせで対戦し、寄り切りで下して
 11勝目と同時に初金星を挙げた。これが千秋楽を待たずに稀勢の里の初優勝を
 アシストする結果となった。

2017年3月春場所、
 エディオンアリーナ大阪で千秋楽を行い、新横綱稀勢の里大関照ノ富士を本割と
 優勝決定戦で続けて下し、逆転で2場所連続2度目の優勝を果たした。
 新横綱の優勝は1995年初場所の貴乃花以来22年ぶりで戦後5人目。
 
 稀勢の里は13日目に横綱日馬富士に敗れた際に左肩付近を痛めていた
 だが、照ノ富士も左ひざを痛めていた
 
 前日、照ノ富士は関脇・琴奨菊相手に立ち会いで右に動き、はたき込みで
 勝ち星を手にしていたが、大関の「変化」に会場からはすさまじい
 ブーイングが起きていた。
 しかし千秋楽、照ノ富士を突き落としで土俵にはわせた稀勢の里の「変化」の勝利に
 館内は割れんばかりの賞賛の嵐となった

 「変化で勝つのは全然ありで、非難されるべきことでは全くないと思うんですが、
 照ノ富士が変化すると『モンゴルに帰れ!』で、稀勢の里が変化で決定戦に
 持ち込むと『日本人横綱素晴らしい!』ですか。との不満の声があがる

9月場所中の深夜、
 貴ノ岩は東京・錦糸町のカラオケバーを訪れた。
 この時、休場中のモンゴル出身力士が飲酒する場面に遭遇。
 貴ノ岩が厳しく叱責したところ、同行していた白鵬のモンゴル人の友人と
 口論になった。
 この友人は後日、白鵬に当時のやり取りを告げるとともに、
 貴ノ岩が「俺は1月場所で横綱にも勝っている」「これからは俺たちの時代だ」
 と話していたことを伝えた。
  
10月17日、
 名湯で知られる湯河原の高級ホテルで、八角理事長をはじめとする協会理事たちと
 記者クラブメディアの相撲記者ら総勢40名が集う親睦会が開かれていた。
 「こういった馴れ合い体質を築き、相撲協会は記者クラブの『口封じ』
 してきたんです」と協会関係者は指摘する。
  
10月25日夜、
 地元の高校関係者と白鵬、日馬富士、鶴竜の3横綱、同校OBの照ノ富士、貴ノ岩、
 石浦の関取衆3人を含む計13人が参加する食事会が開かれた。
 
 食事会の終盤、白鵬貴ノ岩に9月場所中の件に触れ、
 「だいぶん偉そうだったそうじゃないか。これからは俺たちの時代だと
 言ったそうじゃないか」モンゴル語でとがめた。
 日馬富士が間に入ってかばったため、その場は収まった。
 モンゴル語だったこともあり、同席した日本人には内容の理解ができなかった

25日午後11時過ぎから翌26日午前2時ごろまで2次会が開かれた。
 貴ノ岩、日馬富士、白鵬、鶴竜、照ノ富士、石浦の順に、壁沿いに
 L字に設置されたソファに座った。
 ビールはグラスに注がれた状態で提供され、ビール瓶は席に置かれていなかった
 
 乾杯後しばらくして、白鵬貴ノ岩と照ノ富士に、
 「みんなが見ているから、自分の行動に気を付けなくてはいけない」
 「おまえたちがこうして相撲を取って生活していけるのも、
  ここにいる先生方のおかげだ。その恩を忘れずに、社会人としてきちんとした
  生活をしていきなさい」などと説教
 
 鶴竜には「おまえがそもそも厳しく言ってやらないと駄目だろう」
 と指導不足を叱責した。

 白鵬の説教が一段落したと考えた貴ノ岩がスマートフォンの操作を開始
 日馬富士がこれを見とがめ、
 「おまえ、大横綱が話をしているときに何で携帯をいじっているんだ。
  おかしいじゃないか」モンゴル語で問いただした。
 貴ノ岩「いじってないです」といったん否定したが、すぐに
 「友達からLINEが来たんで」とスマホを操作したことを認めた。
 日馬富士「それが大事なのか。誰なんだ」「それは男か女か」と追及。
 貴ノ岩「彼女です」と答えた。
 
 立腹した日馬富士は素手で貴ノ岩の顔を1回たたいた。貴ノ岩は謝罪したが、
 日馬富士には貴ノ岩がにらみ付けるような表情をしたように見えたため、
 「なぜ、こんな態度を取るんだ。おまえのことをさっきは守ってやったじゃないか。
 おまえは横綱をなめているのか」「こら、おまえは何様なんだ」と、
 ここから日馬富士の暴行が始まったとされている。
 
 さらに日馬富士はカラオケのリモコンで貴ノ岩の頭部を数回殴打。
 これを見た白鵬は日馬富士を制止して室外にいったん出したが、その後、
 戻ってきた日馬富士が再び貴ノ岩に「ちゃんと謝れ」と述べ、
 素手で1~2回顔をたたいた。
 貴ノ岩が「申し訳ありません。これからは気を付けます」と謝罪したため、
 暴行をやめた。
 日馬富士鶴竜に対しても「おまえがちゃんと指導しないからだ」と叱責。
 照ノ富士に対しては「稽古に気合が入っていない」「何か聞きたいことがあれば
 言いなさい」と説教。
 照ノ富士が正座して「自分達は思っていることは言えないんで。壁があるので」
 と答えると、「壁はおまえたちがつくっているんだよ」と、素手で1~2回、
 頬を軽くたたいた。照ノ富士は「ごっつぁんです」と応じた。
 
 貴ノ岩は、LINEの返事をしたことは無礼なこととは考えておらず、
 日馬富士の暴行が理解できなかった。周囲の者が止めに入らなかったことも
 疑問に感じていた。
 ラウンジからの帰り際、貴ノ岩から「何で殴られたのか」と尋ねられた石浦が
 「ビール瓶とデンモク(リモコン)と思う」と返答した。
 だが、石浦自身は直接目撃していなかった。一部報道にあったビール瓶による殴打や
 馬乗り、アイスピックを持ち出したといった事実も認められなかった。
 
 貴ノ岩は日馬富士に「昨日、すいませんでした」と謝罪し、握手を交わした
 頭の負傷について、師匠の貴乃花親方には「酒を飲んで階段から落ちた」
 説明したと話した。

 日馬富士は握手によって解決したと思い、師匠の伊勢ケ浜親方には報告しなかった
 白鵬と鶴竜もそれぞれの親方には報告していなかった
 
 だが貴ノ岩が握手をしたのは、地元の高校関係者の助言によるもので、
 自身が納得していたわけではなかった。

貴ノ岩は、秋巡業の残りにすべて出場し、
11月2日には福岡県田川市の市役所を表敬訪問しており、抱負を聞かれた貴ノ岩は
「2桁(勝利)目指して頑張ります」と答えていた。

11月5日貴ノ岩は、福岡県済生会福岡総合病院に5日間入院

11月13日に出された診断書は「1脳しんとう、2前頭部裂傷、3右外耳道炎、
4右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑い」で全治2週間と発表された。
ただし、この2週間がどの時点からなのかにより、怪我の度合いがだいぶ違ってくる。

11月14日にこの怪我日馬富士の暴行によるものであると発覚した。

春日野広報部長は暴行問題が発覚した日馬富士の休場は左腕の負傷によるもので、
問題を受けての謹慎ではないと強調した。

貴ノ岩の頭部の傷口を医療用ホチキスで止めている写真が11月下旬に公開された。

貴乃花親方 聞き取り後に責任や軽重を評価
貴ノ岩の師匠の貴乃花親方については、まず、巡業部長として貴ノ岩のけがを把握した
直後か被害届の提出後には速やかに協会に報告すべきだったが一切報告をしなかった。
また、19日まで貴ノ岩に対する聞き取りの要請も拒否したと指摘しました。
そのうえで、これらの対応が及ぼした影響は小さくなかったが、
貴乃花親方については20日まで聞き取りができていないので、
聞き取りのあとにその責任の有無や軽重について評価すべきであるとしました。
12/20 NHKニュース

12月28日に貴乃花親方の処分が決まるとの報道がなされていますが、
単純に考えて、何で被害者が処分を受けるのか意味がわからない
そこまで厳しい処分をするなら、2次会で事件に関係した力士、その親方の処分
それでいいのだろうかと思ってしまう

相撲ファンの私とすれば、この事件は悪い夢だったと早く忘れて
モンゴル力士と日本力士、そして、相撲協会が仲良く手を携えて、私たちに
素晴らしい相撲をみせて欲しいと願うばかりです。

それでは、インド映画「ラ・ワン」を紹介します。

ラ・ワン

原題 : RA.ONE
製作 : 2011年
製作国 :インド(ヒンディー語)


監督:アヌバウ・シンハー/製作:ゴウリー・カーン/
脚本:アヌバウ・シンハー/カニカー・ディッローン/ムスタク・シェイク/
デヴィッド・ベヌロ/音楽:ヴィシャール=シェーカル

出演:シャー・ルク・カーン(シェカル)/カリーナ・カプール(ソニア)/
アルジュン・ラムパール(ラ・ワン)/アルマーン・ヴェルマー(プラティク)/
プリヤンカー・チョープラ/ラジニカーント(特別出演)

(あらすじ)

スパイ大作戦でお馴染みの曲とよく似た曲と共に、大都会のロングショット。
そこは英国、電子機器メーカー大手のバロン社のプレゼンテーション。

女性の声
"バロン社はゲームとデジタルの世界を3Dよりも更に進化させます"

場面がプレゼン会場。
大きな3面のスクリーンを背景に、プレゼンテーターの女性がスピーチ。
"世界のどこにいても写真やデーターを送受信できるのは なぜでしょう?"
“現代は衛星 携帯 ネットの時代 周囲に様々な光線や電波があります"
"この光線は空気のように世界に満ちています云々・・・・"

つまり、現実と仮想世界の壁を取り払う技術、デジタル世界の
データを物質化する画期的な技術の説明です。

突然場面は岩肌が剥き出しの、どこかの惑星と思われる荒涼とした砂漠を、
青白いヘッドライトを照らし、黒装束の男が、背に刀、マントをひるがえし、
バイクで突っ走る。



"あの夜は美しかった"
"あの女も・・・"
“夜は朝を待っていたが・・・"

(両手首を縛られ、吊るされている女のショット "ルシファー来て!”と叫ぶ)

"彼女は俺を・・・ 俺はルシファー"
"命を守るため 人を殺すこともある"・・・

この先は観てのお楽しみと言いたいのですが、ここまでがプロローグで、
これはプラティクが授業中にみていた夢なんです。

先生が"プラティク""プラティク"と叫んで起こすところからストーリーが始まります。

ロンドンに住むプラティクはゲーム好きな男の子、
お人好しの父親シェカルはゲームクリエーター、
そしてソニアはプラティクに優しい美人のお母さん。
この幸せそうな家族に巻き起こるとんでもない物語です。

反抗期のプラティークは父親シェカルに
「もうヒーローもののゲームはつまらなよ。
 これからは絶対に負けない悪役が主役のゲームを作って」とせがむ。

シェカルは、息子のために新ゲーム、悪役のラ・ワンを開発した。
その相手としてヒーロー役ジー・ワンも開発しました。顔はシェカルに瓜二つ。

デモプレで、プラティクはルシファーと名乗りラ・ワンと対戦します。
ファーストステップのプレイでラ・ワンを倒すのですが、その夜に異変が。

ゲーム内のキャラクターであるはずのラ・ワンが実像となり、
自分の意思で動き始めたのです。
目的はルシファーを探し出して倒すこと。

ラ・ワンは父親シェカルを殺し、ついにルシファーを見つけ出します。
ソニアとともに逃げるプラティク、そしてついに追いつめられたその時。
突如現れたヒーロー、ジー・ワン・・・。


「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」「命ある限り」「チェンナイ・エクスプレス ~愛と勇気のヒーロー参上~」のシャー・ルク・カーンが主演。

更に「ロボット」のラジニカーントも特別出演。
期待し過ぎた感もあるが、「ロボット」ほど"ぶっちぎり"では無いにせよ
見応えのある作品だと思います。
仮想世界と現実の合体で最強の悪役を作り出すという設定も、
近未来的感じで面白い。

最後に、インド映画の決めては歌と踊りだが、今回はやや不満足です。

ハリウッド映画と一味違うインド映画、ぜひ一度観てくださいね。
おもしろいですよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回も引き続き、インド映画で「チェイス! DHOOM:3」を紹介します。

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