おめでとうございます
「正月は冥土の旅の一里塚
めでたくもありめでたくもなし」
「門松は冥土の旅の一里塚
めでたくもありめでたくもなし」
一休禅師の作と伝えられていますが、真偽は不明です。
一休さんは、お正月気分の京の町を、手に人間の髑髏💀を刺した竹竿を持ち、
「門松は冥土の旅の一里塚
めでたくもありめでたくもなし」
と詠みながら練り歩いたそうです。さぞかし京の人たちは驚愕したでしょうね。
新年を祝うということは、年をひとつ取り、死に一歩近づいているんだぞ。
ちゃんとそのことを理解した上で、正月を祝うんだぞ。
そんなメッセージが込められた一句ではないでしょうか。
妻
「貴乃花、理事 解任やて、なんでや、可愛そうやわ」
「テレビで、池坊・・・なんやらゆうおばはんが説明しとったけど、意味わからんわ」
「池坊ゆうたら、お花ちゃうのん? 」
私
「たぶん、花でも、貴乃花は嫌いなんとちゃうかな ~ ? 」
妻
「それにしても、貴乃花の、あの物調ずら、だいぶ損してるわ」
私
「そやけど、にこにこと、愛想よくしてても、ヘンやで」
そこで、この事件を客観的、論理的に整理し、自分なりに考えてみました。
[時系列]
10/26
25日午後11時過ぎから翌26日午前2時ごろの二次会で、日馬富士による貴ノ岩への暴行
貴乃花親方は貴ノ岩から、「酔っ払って転んだ」という報告を受ける
10/29
貴乃花親方は「第三者を巻き込んだ事件の可能性もある」などと考え警察に被害届を提出
11/5
貴ノ岩が福岡県済生会福岡総合病院に5日間入院
11/12
大相撲九州場所(福岡国際センター)の開幕
11/13
貴ノ岩の診断書
11/14
スポーツニッポンにて、日馬富士による貴ノ岩への暴行事件が最初に報じられる。
[処分の内容]
元横綱 日馬富士
引退勧告相当、功労金については今後、減額を検討する
横綱白鵬と鶴竜
「減給」の懲戒処分
白鵬、初場所が開催される今月の給与は全額支給せず2月の給与は50%減額
鶴竜、今月の給与は全額支給しない
日馬富士の師匠の伊勢ヶ濱親方
みずから理事を辞任し2階級下の役員待遇委員に降格 (処分とは言えない)
八角理事長
残りの任期3か月間の報酬の全額を返上することをみずから決めた。(処分とは言えない)
貴ノ岩
東前頭8枚目から十両に格下げ
[ニュース]
日本相撲協会は4日、臨時の評議員会を開き理事で巡業部長を務める貴乃花親方の理事解任を全会一致で決議しました。相撲協会の理事が解任されるのは初めてで、貴乃花親方は役員待遇の委員に降格しました。
(1月4日 4時25分 NHK NEWS WEB より)
ニュースでは、全会一致と表現していますが、7名の内5名で決議しています。
評議委員7名の内、外部有識者の千家尊祐氏と、海老沢勝二氏が欠席です。
[評議員とは]
定款第12条に基づき、評議員の定数は5名以上7名以内(総数の過半数は外部有識者)
理事の選任や解任など強い権限を持つ
(外部有識者)
池坊保子(評議員会議長) 元文部科学副大臣
千家尊祐 欠席 出雲大社宮司
小西彦衛 日本公認会計士協会監事
海老沢勝二欠席 元日本放送協会会長、第11代横綱審議委員会委員長、
元日本相撲協会外部理事
(力士出身者)
南忠晃 13代湊川(小結・大徹忠晃)
佐藤忠博 17代大嶽(十4・大竜忠博)
竹内雅人 14代二子山(大関・雅山哲士)
[私の考え]
この決議は、議長は中立の立場と考え、外部が一人と、力士が3人で決められているので、
定款第12条の意に反しているように思えるのです。
そもそも、このような問題のために評議委員会が有るのですから、欠席した理由を
きちんと説明する必要があると思います。
この事件で処分が一番厳しいのは、被害者である、貴乃花親方と、貴ノ岩のように
思ってしまうのは、私だけでしょうか。
11月29日に貴乃花親方が警察に被害届を出した時点で、NHKは情報を掴んでいたはず
ではないでしょうか。なぜ報道しなかったのでしょう。
相撲は公益法人であり、NHKも公共放送のはずです。
九州場所開幕後の、貴ノ岩の診断書提出、そしてスポニチのスクープと、
その日付の整合性を考えると、相撲協会の何らかの意図を感じてしまいます。
[池坊議長の会見]
評議員会のあと池坊議長が会見を行い「貴乃花理事の解任が決定した。暴行問題に対して報告義務を怠り危機管理委員会の調査への協力を拒否した。公益法人の役員としては考えられない行為で忠実義務に反している」と述べて貴乃花親方の理事解任が全会一致で決議されたことを明らかにしました。
(1月4日 4時25分 NHK NEWS WEB より)
[私の感想]
評議員の人たちは、社会的に立派な人たちだと信じていましたが、被害者の報告義務や、調査への協力義務が不誠実だったとして、それを処罰していいのでしょうか、被害者救済の立場で考えられないのでしょうか、今回の決定はとても残念な気がします。
それでは、インド映画「チェイス! DHOOM:3」を紹介します。
チェイス!
原題 : DHOOM: 3
製作: 2013年
製作国 :インド(ヒンディー語)
監督:ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ/製作:アディティヤ・チョープラ/
脚本:ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ/撮影:スディープ・チャテルジー/
音楽:プリータム・チャクラボルティー
出演:アーミル・カーン(サヒール:サマール)/カトリーナ・カイフ(アーリア)/
アビシェーク・バッチャン(ジャイ)/ウダイ・チョープラ(アリ)/
タブレット・ベセル(ヴィクトリア)
(あらすじ)
1990年 シカゴ 吹雪の音と共に、市街地を列車が通過し、
場面は薄っすらと雪が積もる下町。
少年がかけていく。車道のクラクションで一旦止まり、二台の車が通過すると
又走り出し、一軒の古道具屋に入る。
ゆっくりと歩き正面のカウンターに向かう。
カウンターの奥から、アロハシャツにメガネを鼻に乗せ、
ヒゲ面の丸々と太った大男が出てきた。
少年は、指先の無い破れた赤い手袋に握られた二個の指輪を差し出す。
ヒゲ面の大男が、似合わない小さなルーペで指輪を鑑定し、
紙幣一枚とコイン4枚を少年に渡す。
少年が「これだけ」と言うと、大男は肩をすくめ、少年の腕時計を指差す。
首を横に振る少年。
大男は紙幣を両手で持ち、パンパンと鳴らす。
少年の父の語り
「1990年12月1日、我が人生で最も重大かつ危うい一日だ。我々は長い間
難破船のように嵐に飲まれ 岸にも着けない状態にあった。今日 我々は台風と
にらみ合う。嵐は鎮まるのか、我々が沈没するのか」
場面は、少年がヒゲ面の大男から受け取ったお金を握り締めながら走ってきて、
誰かに足をかけられて転ぶ・・・。
少年の名はサヒール。
サーカスで生まれ育ったサーヒルだが、愛する父が冷酷な銀行から
融資を断られて自殺する。
やがて成人となったサーヒルは、シカゴの銀行支店を次々と襲うのだが・・・。
インド映画には心がある。どんな作品にも根底には人の尊厳と誇りがあり、
カラフルなスクリーンの向こう側には、生き生きとした、歌やダンスが散りばめられ、
インド映画独特の世界観があります。
私は、この世界観が大好きです。
確かに、BMW-K1300RとS1000RRを使用しての本格バイク・アクションシーンも
見所の一つではありますが、邦題のタイトル "チェイス!" は、如何なものでしょうか?
本作は、インド刑事アビシェーク・バッチャン&ウダイ・チョープラが難事件に挑む
人気アクションシリーズ「Dhoom」の第3弾ではありますが、
メインは、金庫破りの達人という裏の顔を持つ「インド大サーカス団」の
団長を演じるアーミル・カーンでしょう。
アーミル・カーンといえばシャールク・カーン、サルマーン・カーンと並び、
ボリウッドの「3カーン」と呼ばれています。
更に、アーリア役には、"命ある限り" で印象的だったカトリーナ・カイフが、
驚きのインドダンスを披露しています。
ハリウッド映画と一味違うインド映画、ぜひ一度観てくださいね。
おもしろいですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回も引き続き、インド映画であの話題作「3 idiots」を紹介します。
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