2018年11月29日木曜日

観る年代で映画が変わる Part 36 (東京物語)

家の前のハナミズキ赤い実が、小鳥たちにすっかり食べられてしまい、そろそろ
冬の訪れを感じている今日この頃です。

11月24日、朝食後

ワ~やったー!やったー!
テレビを観ていた妻の突然の歓声

自分の部屋で調べ物をしている

「どないしたんや?」

あんた、知らんの? 大阪万博が決まったんや!
「今日が決戦投票の日やったんやでー、あんた、知らんかったやろ?」

「・・・・・」
「とにかく、めでたいことや」

やっぱり、知らんかったんや
誇らしげな、妻の顔

暗いニュースが続く中、久々の明るいニュースです。
大阪の街に、パッライトが照らされたような気分になりました。

2025年 大阪万博が決定、55年ぶり
BIE総会

【パリ=奥山美希、中川竹美】2025年国際博覧会(万博)の開催国を決める博覧会国際事務局(BIE)総会が23日、パリで開かれ、日本時間24日未明に行われた加盟各国の投票で日本(大阪)が選ばれた。大規模な万博としては05年の愛知以来で、大阪では1970年以来55年ぶりの開催となる。過去の万博の開催実績や運営能力の高さなどが評価され、3カ国による争いを制した。
2018/11/24 1:01 日本経済新聞

それでは、日本映画「東京物語」を紹介したいと思います。

東京物語

製作年 : 1953年
製作国 : 日本








監督:小津安二郎/脚本:野田高梧/小津安二郎/撮影:厚田雄春/美術:浜田辰雄/
衣裳:斎藤耐二/編集:浜村義康/音楽:斎藤高順

出演:笠智衆(りゅう・ちしゅう)(平山周吉)/東山千栄子(妻・とみ)/原節子(二男の嫁・紀子)/
杉村春子(長女・金子志げ)/山村聡(長男・平山幸一)/三宅邦子(妻・文子)/香川京子(二女・京子)/
東野英治郎(沼田三平)/中村伸郎(志げの夫・金子庫造)/大坂志郎(三男・平山敬三)/十朱久雄(服部修)/長岡輝子(妻・よね)/桜むつ子(おでん屋の女)/高橋豊子(隣家の細君)/三谷幸子(アパートの女)/
村瀬禪(平山実)/毛利充宏(平山勇)/三木隆(艶歌師)

あらすじ

1953年の夏、尾道で暮らす周吉とその妻のとみが東京に出掛ける。
東京で暮らしている子供たちに久方振りに会う為である。

しかし、長男の幸一も長女の志げも毎日の仕事に追われ、両親をかまってやれない。

二人に寂しい思いをさせまいと、戦死した次男の妻の紀子は、わざわざ仕事を休んで、
2人を東京名所の観光に連れて行く。

両親の世話に困った幸一と志げは、2人を熱海の旅館に宿泊させる。
しかし、その旅館は安価な若者向きの旅館で、2人は騒々しさになかなか眠れない。

翌日、熱海から早々に帰って来た2人に対し、志げはいい顔をしない。
居づらくなった2人は志げの家を後にする。

周吉は在京の旧友と久方振りに再会して酒を酌み交わし、とみは紀子の家に泊まる。

ここでとみは、戦死した夫を忘れて再婚するよう、紀子に強く勧めるのだった。

周吉は旧友に本音をぶちまけるほど泥酔する。
深夜、泥酔状態のところをお巡りさんに保護されて、志げの家に帰ってきてしまう。
そこで志げ夫婦の顰蹙を買う。

2人は、子供たちからはあまり温かく接してもらえなかったが、
それでも満足した表情を見せて尾道へ帰った。

ところが、両親が帰郷して数日もしないうちに、とみが危篤状態であるとの電報が
子供たちの元に届いた。

子供たちが尾道の実家に到着した翌日の未明に、とみは死去した。

幸一と志げは悲しみつつも、間もなくさばさばした乾いた表情を見せる。
とみの葬儀が終わった後、志げは次女の京子に、とみの形見の品をよこすよう催促する。そして志げは、とみよりも周吉が先に死ぬのが望ましかったと主張し、
幸一もそれに同調する。
紀子以外の子供たちは、葬儀が終わるとそそくさと帰って行った。

京子は憤慨するが、紀子は歳を取れば誰でも自分の生活が一番大切になるものだと
いって義兄姉をかばい、若い京子を静かに諭す。

紀子が東京に帰る前に、周吉は上京した際の紀子の優しさに感謝を表す。
そして紀子に再婚を勧める。ここで紀子は初めて、自分の苦悩を吐露する。
独身を通す自分の将来の不安がぬぐえないことを打ち明け、涙を流す。
紀子に、周吉は妻の形見の時計を与える。

小学校の教師である京子は、授業中の教室の窓から、
紀子を乗せて走り去る列車を見送る。


年老いた両親の一世一代の東京旅行を通じて、家族の絆、夫婦と子供、老いと死、
人間の一生、それらを冷徹な視線で描いた作品です。

今日の核家族化や高齢化社会による、さまざまな問題と相通ずる、
時代を超えた普遍的テーマーです。

ローポジションを多用し、カメラを固定して人物を撮る「小津調」と形容される
独自の演出技法で、家族を丁寧に描いています。

家族という共同体が幻想でしかない悲し過ぎる現実を、
独特の落ち着いた雰囲気でつづる。

小津安二郎監督の「東京物語」(一九五三年)は、世界中の映画監督や、批評家から
今日でも、最高の評価を得ています。

一生に一度は観て欲しい作品として、是非お勧めです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回は、再びインド映画「バーフ・バリ」を2回に分けて紹介したいと思います。



2018年10月31日水曜日

観る年代で映画が変わる Part35 (ダンガル きっと、つよくなる 原題:DANGAL)

気温が20度前後と、過ごしやすい日となりました。
近所の神社の秋祭りも終わり、何となく秋の深まりを感じる今日この頃です。


「テレビで、消費税が来年から10%になる言うてたで」
「ホンマに上げるんやろか?」
「みんなメチャ給料安い、ぼやいとるのにな、何考えとるんやろ
「あんた、どう思う?」

「そやな、1997年から給与所得者の実質賃金が15%も落ちとるしな」
「よう、わからんけど、無茶ちやうかな」
「そやけど、もう2回もパスしとるしな、『又パスします』とは言えんのとちゃう」
「安倍さんの気持ち、わからんでもないな~」
「でも、またかもわからんで・・・?」

「よく、『二度あることは三度ある』言うやないの」

「消費税率の引き上げは2013年に、とっくに閣議決定されたことやろ」
「そして、2014年の4月に5%から8%に上げて、景気がメチャクチャ落ちたやんか」
「テレビで経済の専門家がV字復活する言うとったけど、あれは大はずれや
「ホンマ、笑ろてまうわ
「安倍さんは、わざわざ『引き上げます』と言う必要、ないんとちゃうかな」
「延期する時だけ、『今回もパスします』でいいんとちゃう?」

「だったら、なんで新聞やテレビでわざわざ報道発表したんやろ」
軽減税率のことまで、詳しく説明しとったで」
「コンビニで食品を買ったら、中で食べると10%持ち帰りは8%やて、あほくさ

「たぶん、又延期されたら困る人たちがいるんやろな」

「どんな人やろ、アホちゃう、とにかく中止にして欲しいわ
「もし、10%になったら、我が家の対策として、あんたの小遣いは2割カットやで」

「なんでやねん?」

「計算してみいや、1万円使うと消費税が800円やろ、10%になったら8,000円
 しか使わんかったらええねん、消費税はそのまま800円や」

「そんな、無茶やで
「来年でオリンピックの特需が終わるし、給与所得者は働き方改革で残業代も減っとる
「おまけに、トランプさんが中国に経済戦争も仕掛けているしな」
「消費税率を上げるには、最悪の年だと思うけどな」
「更に、来年は『元号』が変わると年やろ」
「元号が新しくなった早々に、景気が最悪になったらどうすんの」

「それは、あんたの考えやろ、日本政府は上げるときにはキッチリと上げるんや」
「庶民のことは関係あらへんね」
「そうなったら、私は、けちるで!!
アマゾンや楽天ヤオフクやメルカリ最大限に利用したるわ」

「みんながそうしたら、景気がおかしくなるんとちゃうかな・・・?」

「あんたは、余計な心配せんでいいの

「・・・・・」


それでは、インド映画「ダンガル きっと、つよくなる」を紹介します。

ダンガル きっと、つよくなる

原題 : DANGAL
製作年 : 2016年
製作国 : インド(ヒンディー語、ハリヤーンウィー語)





監督: ニテーシュ・ティワーリ/ 脚本: ニテーシュ・ティワーリ/ ピユーシュ・グプタ/
 シュレヤス・ジャイン/ ニキル・メロトゥラ/ 撮影: セトゥー/ 音楽: プリータム

出演:アーミル・カーン (マハヴィル)/
ファーティマー・サナー・シャイク (ギータ(青年期))/
サニャー・マルホートラ (バビータ(青年期))/ザイラー・ワシーム (ギータ(幼少期))/
スハーニー・バトナーガル (バビータ(幼少期))/サークシー・タンワル (ダーヤ)/
アパルシャクティ・クラーナー (オムカル)

あらすじ

昔、マハヴィルはアマチュアレスリングのインド代表選手でした。
彼の夢は、国際大会で金メダルを取ること。
しかし、彼の村は貧しく、夢を果たせないまま引退を余儀なくされたのです。
マハヴィルはその夢を、息子たちに託そうと考えました。
ところが、皮肉にも生まれてくる子供は、娘ばかりでした。

十数年後のある日。
長女のギータと次女のバビータが同じ年頃の男の子と喧嘩をして、
打ち負かしたのです。
2人のレスリングの才能に気づいたマハヴィルは、反対する妻ダーヤを説得し、
2人にレスリングの特訓を開始したのです。
ところが、ギータとバビータは、男の子と同じ服装、髪型にさせられ、自分の夢を、
2人に強引に押し付ける父親に反発します。そして特訓をサボるようになるのでした。
ところがある日、友人の結婚式に出席した2人は花嫁から、2人が羨ましいと聞か
されます。
多くのインドの女性は、子供の時は子守や家事の手伝いをさせられ、結婚も自分の意志では決められない。それに比べて、ギータとバビータのお父さんは、2人の才能を伸ばし、将来も自立できるよう一生懸命になっている。
その友人の言葉を聞いた2人は、ハッと目が覚め、態度を改め、特訓に励むのでした。

マハヴィルは、成長したギータを地域のレスリング大会に出場させようとします。
ところが女性の出場に主催者側は驚き、最初はそれを拒みましたが、マハヴィルの
説得で、観客が増えるのではないかと考えた主催者側が、ギータの出場を認めました。
しかし、健闘むなしく敗れてしまいました。

その後、闘争心を刺激されたギータは、数々の大会で連勝を重ねていきます。
ギータに続いて妹のバビータも連勝を重ねます。

ついに、ギータは女子レスリング州大会で優勝します。
州代表となったギータは、国立スポーツ・アカデミーのインド代表団に入り、
国際大会を目指すようになるのです。
ところが、選手仲間や新しいコーチに囲まれて、次第に父親の厳格な特訓方法を
「古臭い方法」と、嫌悪するようになってしまいました。
その結果、ギータは国際大会で勝てないようになってしまいます。
それとは逆に、マハヴィルの特訓方法を遵守するバビータは州大会で優勝して
インド代表団入りを果たしたのです。

スランプ陥ったギータは、妹バビータの助言で父マハヴィルに助けを求めるのですが・・・。

この物語は実話です
原題の「Dangal」は、「レスリング」「ファイター」「尊厳」といった意味だそうです。

レスリングシーンは、本当の試合を観ているような迫力があり、手に汗を握ります。
父と娘の感動シーンも多く、妻は涙を流しながら観ていました。(鬼の眼に涙?)

アーミル・カーンは、今回のお父さん役も素晴らしく、何でもこなせる凄い役者さん
なんだなとつくづく感心しました。

とても熱くなる、本当に面白いスポーツアクション映画です。
是非、お薦めのインド映画です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回は、日本を代表する小津安二郎監督作品「東京物語」を紹介したいと思います。



2018年9月30日日曜日

観る年代で映画が変わる Part 34 (スラムドッグ$ミリオネア 原題: SLUMDOG MILLIONAIRE)

台風24号(チャーミー)が接近しています。

かつての大阪の人たちは、台風が来ても、のほほんとしていましたが、
台風21号に恐ろしさを思い知らされてから、とても怖がっています。


「あんた、トイレのドア、重たいな」

「窓、閉めたからとちゃう」

「チョット早すぎたかな、でも台風やろ、忘れんうちに閉めとかな」
「あとは、風呂の窓だけや」

「外も、見とかなあかんで」

「話変わるけど、貴乃花、引退するんやろ」
「テレビで、ファンのおじいちゃん、泣いとったわ
「すごく可哀そうやった」

「相撲協会の人は、相撲ファンの人までイジメてるの、わからんのかな・・・?」

そんなわけで今回は、「貴乃花親方、引退」を取り上げたいと思います。

まずは、日刊スポーツの記事です。

貴乃花親方、引退届の理由「協会の有形無形の重圧」
[2018年9月25日22時23分]

大相撲の貴乃花親方(46=元横綱)が25日夕方、日本相撲協会に引退届を提出後、都内で引退記者会見を開いた。貴乃花親方は「私貴乃花光司は、年寄を引退する旨の届けを提出いたしました」と語った。力士ら部屋の一同は、継承者である千賀ノ浦部屋に所属先を変更することも明らかにした。

貴乃花親方は年寄引退の理由として、元横綱日馬富士の貴ノ岩に対する傷害事件に関する暴行事件について、3月に内閣府公益認定等委員会に提出し、後に貴公俊が付け人を数発殴った暴力問題もあり取り下げた告発状について、日本相撲協会から「告発状は事実無根な理由に基づいてなされたもの」と結論づけられた揚げ句、認めないと親方を廃業せざるを得ないなどの有形・無形の要請を受け続けたことだと告白した。

貴乃花親方は、文書を手に状況を説明した。

「本年3月9日、私は貴ノ岩に対する傷害事件に関する日本相撲協会の対応などについて真実を隠さず追及したいという気持ちで、内閣府公益認定等委員会に告発状を提出いたしました。その後、私の弟子(貴公俊)の不行き届きもあり3月28日付で告発状を取り下げましたが、告発状の内容には何ら事実に反する点はありませんでした。その後、私は、先般受け取りました降格処分を真摯(しんし)に受け止め、一兵卒としてゼロからスタートさせていただき、部屋に所属する力士に対する指導・監督及び審判としての業務に粛々と従事してまいりました

貴乃花親方は、告発状の内容が正しいと信念を持ちながらも、協会の一員として処分を受け入れたと明かしたが、その後、8月7日に協会から送られてきた、告発状に関する見解が記された文書に納得できなかったこと、協会側の考えを認めない限り、廃業を迫られんばかりの重圧を受けたと告白した。

「しかし、本年8月7日、日本相撲協会より、協会が依頼された外部の弁護士の見解を踏まえたとする書面が届きました。その書面では『告発状は事実無根な理由に基づいてなされたもの』と結論づけられておりました。これに対し、私は書面で、告発状の内容は事実無根ではないことをご説明してまいりましたが。その後、告発状の内容が事実無根な理由に基づいてなされたものであることを認めないと親方を廃業せざるを得ないなどの有形・無形の要請を受け続けてまいりました」

また協会が、全ての親方は一門に属さなければならないと決定したこと、一門にはいるための条件として告発状の内容を事実無根と認めるよう要請を受けたと語った。

「さらに今般日本相撲協会理事会において、全ての親方は一門のいずれかに所属しなければならず、一門に所属しない親方は部屋を持つことが出来ない旨の決定がなされたとのことですが、同時に私はいずれかの一門に入るための条件として、告発の内容は事実無根な理由に基づいてなされたものであると認めるようにとの要請を受け続けております。しかしながら、内閣府公益認定等委員会に告発状を提出した告発状は、事実無根な理由に基づくものではございません。真実を曲げて、告発は事実無根だと認めることは、私にはできません」

貴乃花親方は、自らと協会との対立によって、弟子が相撲を取れなくなると考え、自ら引退に踏み切ったと明らかにした。

「一方でこのままでは、私はどの一門にも属することができません。これでは貴乃花部屋に所属する力士たちは相撲を続けることが困難になり、安心して鍛錬、精進することができません。このような状況において、断腸の思いではございますが、貴乃花部屋に所属しております、力士、床山及び世話人は、全員、継承者である千賀ノ浦部屋に所属先を変更させていただき、私、貴乃花光司は、本日年寄を引退させていただくことが最善の道であると苦渋の決断をするに至った次第です」

会見冒頭で、石原弁護士は「午後1時、日本相撲協会に対し、年寄貴乃花の代理人として、年寄を引退する旨の引退届を出し、力士、床山、世話人の千賀ノ浦部屋への所属先の変更願いも提出しました」と明らかにした。

貴乃花親方は報道陣へのファクスに「退職の理由については、ご説明の場を設けさせていただく所存ですので、ご報告させていただきます」などと記した。前日24日には「貴乃花応援会」のホームページにコメントを投稿。「千秋楽迎え、貴乃花部屋を支えて下さる皆様へ」と題し「皆様長らく貴乃花を応援してくださりありがとうございました。厚く御礼を申し上げるとともに、弟子たちを今後、末永く応援賜りますように何卒宜しくお願い申し上げます」などと記していた。

日本相撲協会は27日の理事会までに、全ての親方が5つある一門のいずれかに所属しなければならない旨を通達。全親方のうち、貴乃花親方だけが、所属先が不透明のままだった。
【日刊スポーツウエブサイト】【村上幸将】

相撲協会の芝田山広報部長は貴乃花が代理人を通して提出したのが相撲協会を退職する際必要な「退職届」ではなく親方の「引退届」であったこと、又、所属部屋変更願は貴乃花が移籍先に希望した千賀ノ浦(元隆三杉)の捺印がなかった為に受理していないと説明しています。

これに私は腹が立ちました。表面的には書類上の事務的な話なのですが、実はもう貴乃花親方は、相撲協会にとって必要のない人と言っていると同じ意味だと感じてしまいます。
本来であれば、何とか協会に残って頂くよう説得していますとか、言うものです。

貴乃花親方が現役で残された実績は、まさに大相撲界の歴史です。

幕内最高優勝:22回
全勝優勝:4回(歴代6位)
優勝決定戦を経ての優勝5回(出場10回は歴代1位)
大関以下での優勝7回(明治以降では歴代1位)
相星決戦を制しての優勝4回(大鵬、北の湖、千代の富士と並び歴代1位タイ)
など等

公益財団法人日本相撲協会は、公益法人としての法人格の取得及び維持のため、相撲競技の指導・普及、相撲に関する伝統文化の普及を定款上の目的としている。
とあります。

このようなことを全く無視している広報部長は、どこか変だと思ってしまいます。

更に、芝田山広報部長は全ての親方が5つある一門のいずれかに所属しなければならない件で、「今年7月の理事会で、今後、各親方は5つの一門に所属することが決定した。無所属を認めないのは、ひとつに一門に支給される運営補助金の問題がある。公益法人である以上、補助金が何に使われるか、透明性を図らなければいけない。これが各親方への個人支給だと、透明性という点で難しくなる。ガバナンスの問題もある。一門を協会と各部屋をつなぐ機関と位置づけ、ガバナンスを強化する。そのためには全親方が一門に所属し、一致団結することが協会の総意です」と説明しています。

でも、この7月の決定は公表されず、各一門代表の理事から親方衆に通達されただけでした。無所属の貴乃花親方が決定を知ったのは9月の秋場所の序盤だということです。

以下が、貴乃花親方が内閣府公益認定等委員会に一旦提出し、取り下げた告発状です

2018.3.9

 私は、本日、内閣府公益認定等委員会に対し、代理人弁護士を通して、公益財団法人日本相撲協会による本件傷害事件への対応が、事業の適正な運営の確保に重大な疑義を生じさせるものであることから、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律に基づく立ち入り検査、質問及び適切な是正措置を求める勧告をしていただきたい旨の告発状を提出いたしました。

 平成29年10月26日に、元横綱日馬富士公平氏による貴ノ岩義司に対する傷害事件が発生し、その後、本件傷害事件に関連して、日本相撲協会危機管理委員会による本件傷害事件の調査・報告、日本相撲協会理事会及び評議員会による決議等のほか、日本相撲協会横綱審議委員会による発言等があり、私は、平成30年1月4日、評議員会の理事解任決議により日本相撲協会理事を解任されました

 本件傷害事件の調査・報告、日本相撲協会の各組織による決議・発言等については、不当・不適切にとどまらず、違法なものも存し、公益法人としての日本相撲協会及びその各組織の適正な運営には次に述べるとおり、重大な疑義が生じています。

 第1に、本件傷害事件の解明は、関係者の処分や再発防止策の策定等の大前提となるものであり、適正な事実関係の解明と事件処理を行えない公益法人においては、その事業の適正な運営を確保できているとは評価できません

 この点、本件傷害事件に関する日本相撲協会による調査は、第三者により行われたものではありません。また調査にあたった危機管理委員会は、被害者の同意を得ることなく、被害者の具体的な診断内容を入手して報道機関に公表しています。さらに同委員会は、被害者の主張を聞く前に中間報告要旨を公表し、その後の最終報告においても重要な点で被害者の主張が全く反映されておりません。

 このように、本件傷害事件に関する日本相撲協会による調査は、公正中立な内容とは到底評価できないものであり、身内による全く不十分な調査と報告をもって済ませようとしています。

 第2に、理事の解任は公益法人にとって重大行為であり、正当な理由のない解任行為は、公益法人による事業の適正な運営の確保に対する重大な疑義を生じさせるものであるところ、私の理事解任理由とされた事項は、いずれも、法的には、解任事由に相当するような理事の職務義務違反になると認めることは困難なものです。それにもかかわらず、評議員会は、私が求めた弁明の機会を与えずに、理事の解任という重大行為に及んでいます。

 以上の詳細は、告発状にて詳述しておりますが、いずれも、公益法人としての日本相撲協会が各組織の適切な運営等を確保できていないことを示すものですので、日本相撲協会の公益認定に関する監督権限を有する内閣府公益認定等委員会に対し、立ち入り検査、質問及び、適切な是正措置を求める勧告をしていただきたく告発申し上げた次第です。

貴乃花 光司

(原文まま)


協会が賞罰規定で取り得る処分には、譴責(けんせき)・給与手当減額(減俸)・出場停止・番付降下(親方衆は降格。降格ができない場合は一定期間昇格見送り)・引退勧告・解雇・除名がある。また、賞罰規定にはないが部屋持ちの親方が処分相当となった際に部屋を閉鎖させた(取り潰した)こともある。除名以外は理事会の決議で発動できる。とあります。

2017年12月20日 横綱・白鵬 給与手当100%減額1か月 給与手当50%減額1か月
日馬富士の貴ノ岩への暴力沙汰を止められずその後の言動で角界の信用を失墜させた事に対する処罰。

2017年12月20日  横綱・鶴竜 給与手当100%減額1か月
日馬富士の貴ノ岩への暴力沙汰を止めらなかったことに対する連帯責任。

2018年1月4日  貴乃花(横綱・貴乃花光司)降格(理事→役員待遇委員)
日馬富士の貴ノ岩への暴力沙汰について協会の忠実義務違反

2018年3月29日  貴乃花(横綱・貴乃花光司)降格(委員→年寄)
春場所中における無断欠勤など協会の職務専念義務違反および弟子の貴公俊による暴力行為についての監督責任。

客観的にみて、貴乃花親方の処分だけが厳しすぎると感じるのは、私だけでしょうか。


不祥事が止まらない日本相撲協会

2007年「週刊現代」による八百長疑惑報道
(「週刊現代」の出版元である講談社を相手取り、力士・年寄により損害賠償を求める複数の民事訴訟が提起され、2011年2月現在すべて勝訴している)
2011年にはそれまで協会が否定しつづけてきた八百長疑惑で、警察によって八百長に関与したとされる力士の携帯電話のメールの存在が明らかとなり、一部力士が関与を認めたとされ、これを受けて相撲協会は史上初めてとなる「不祥事による本場所開催の中止」を決定した。
時津風部屋力士暴行死事件横綱朝青龍明徳の無断帰国

2008年8月 現役力士の大麻所持が発覚

2010年5月 大関琴光喜啓司の野球賭博関与に端を発し、少なからぬ力士が常習的に野球賭博を行っていたことが明るみに出た。
さらに同年6月には現役の親方が暴力団幹部に本場所を維持員席(いわゆる「砂かぶり席」)で観戦させていたことが発覚した。

2017年から2018年  横綱日馬富士による前頭貴ノ岩への酒席での暴行

いずれも犯罪です

これらの不祥事で、日本相撲協会は、どの様な処分を科せられたでしょうか
貴乃花親方に、あれだけ不公平と思われるような厳しい処分をされたのだから、
公益財団法人を取り消しされても文句は言えないと思います。

念のため、相撲協会の定款61条には相撲協会がなくなった場合の財産分与は、財産は国や
地方自治体に贈与すると明記されています。

(参考)
2016年度の事業収益は、約114億円支払った法人税等はわずか15万円程です。

NHKが日本相撲協会に支払う年間の放映権料は約30億円です。そのお金は
私たちの受信料からです。

もし貴乃花親方が、除名や解雇の処分となれば、もう国民は黙っていないでしょう。

それでは、インド映画「スラムドッグ$ミリオネア」を紹介します。

スラムドッグ$ミリオネア

原題: SLUMDOG MILLIONAIRE
製作年 : 2008年
製作国 : イギリス/アメリカ





監督:ダニー・ボイル/共同監督:ラヴリーン・タンダン/原作:ヴィカス・スワラップ 『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社刊)/脚本:サイモン・ボーフォイ/
撮影:アンソニー・ドッド・マントル/衣装デザイン:スティラット・アン・ラーラーブ/編集:クリス・ディケンズ/音楽:A・R・ラーマン

出演:デヴ・パテル(ジャマール・マリク)/マドゥル・ミッタル(サリーム・マリク)/
フリーダ・ピント(ラティカ)/アニル・カプール(プレーム・クマール)/イルファン・カーン(警部)/アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカール(ジャマール(幼少期)/アズルディン・モハメド・イスマイル(サリーム(幼少期)/ルビーナ・アリ(ラティカ(幼少期)

あらすじ
インドの人たちを熱狂させる番組「クイズ$ミリオネア」
その番組に出演し、無学にもかかわらず、前人未到の全問正解にあと一歩と詰め寄った
主人公ジャマール。

それをねたむ司会者に、詐欺だと警察に告発され、拷問を受ける主人公。

でも、その取調べの中で、無学の彼が、なぜ質問に正解できたかが明らかにされていく。

それは、とりもなおさず、彼の過酷な生活があぶりだされていくことに他ならなかった。

インド・ムンバイにあるスラムで育った、ジャマールとサリーム兄弟。
イスラム教迫害による殺戮で、目の前で母を亡くす。
それからは、同じ境遇の少女ラティカと、子供だけ3人で生きて行こうとする。

ゴミ捨て場で日々の糧を得ていた3人の前に、衣食住を提供してくれる大人が
やってくる。
聖人か?と、あがめる3人。
でも本当は、集めた孤児達にお金を稼がせる一味だった。

兄弟二人は、命からがらそこから逃げ出し、過酷な中でもたくましく生きていた。
でも、一緒に逃げることの出来なかったラティカが気になる弟のジャマール。

嫌がる兄サラームと共に、ムンバイに戻ってくる。
ラティカを探し出すことは出来たが、そのことがきっかけで、
悪の組織の一員となってしまった兄サラーム。
そしてサラームとラティカは、ジャマールの前から姿を消す。

でもふとしたことがきっかけで、再会する三人。
再会も束の間、又もや離れ離れに。

詐欺の疑いが晴れ、最後の一問、2000万ルピアのかかった番組にもどるジャマール。
だが、最後の一問の答えが全くわからない彼は、ライフラインの内の一つ、
携帯電話を選択。
兄以外に、身寄りも友人もいない彼が唯一電話番号を知る相手、それは兄サラーム。
でもその電話に出たのは、ラティカ。
彼女の無事に安堵するジャマール。
でも、彼女は答えを知らなかった。

そして、三銃士の一人の名前は誰か・・・?
感だけで答える彼・・・?

第33回トロント国際映画祭観客賞、第66回ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)、
第62回英国アカデミー賞作品賞受賞。
第81回アカデミー賞では作品賞を含む8部門を受賞した。

決して単なるサクセスストーリーでは無い。
淡々と、物凄い速度で発展を遂げている混沌としたムンバイの町に、存在するだろうと思われる現実を描いている。
それだけに重い。
知識としては知っていても、映像として見せ付けられると、
しばし言葉を失ってしまう。
これが映画の持つパワーなのか

最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もインド映画で、「ダンガル きっと、つよくなる」を紹介します。