私の周りでは、風邪を引いている人がたくさんいます。
春までの、もう少しの辛抱。
お互いに、気をつけましょうね。
先日、自民党の憲法9条改正案の方針が示されました。
正直、がっかりしました。
その理由は、改正の根拠が的はずれのように感じるからです。
この内容で、本当に日本を守ることが出来るのでしょうか。
国会で野党議員から自衛隊について追及された時の、言い逃れ対策案としか思えません。
産経ニュース
自民党、9条改正案に「必要最小限度の実力組織である自衛隊」と明記へ 改憲本部、合憲論争に終止符ねらう
自民党憲法改正推進本部(細田博之本部長)は7日、憲法9条改正の党条文案について、
戦力不保持を規定した2項を維持した上で「必要最小限度の実力組織である自衛隊の
保持を妨げない」と明記する方向で調整に入った。
来週に開かれる推進本部会合で、執行部案として石破茂元幹事長らが主張する
2項を削除する案とともに提示し、党内論議を加速させる。
執行部は、安倍晋三首相(党総裁)の提案を踏まえて「自衛隊」と明記する一方、
「必要最小限度の実力組織」と書き込むことで、2項が禁止する「戦力」には
当たらないことを明確にし、合憲性をめぐる論争に終止符を打ちたい考えだ。
「9条3項」または「9条の2」に書き込む方針。
2018.3.8 07:22
以下、日本国憲法の前文と憲法9条です。
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
第2章 戦争の放棄
〔戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認〕
第9条日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
私は、ずっとこの憲法が気持ち悪いと言えば言い過ぎかもしれませんが、
そんな違和感を感じていました。
その、違和感の正体は、何なんでしょうか?
今回は、素人ながら、論理的、客観的に探ってみようと思います。
まず、一般に国際法上の「国家」の承認要件として、国家の三要素があるそうです。
① 領域(領土、領水、領空)
② 人民(国民、住民)
③ 権力(主権=正統な物理的実力)。具体的には軍隊又は国防軍。
満たさないものは国家として認められない。この場合、認めるか認めないかを実際に判断するのは他の国家なので、他国からの承認を第四の要素に挙げる場合もある。
(これは、ドイツの法学者・国家学者であるゲオルク・イェリネックの学説に基づくものですが、今日では、一般に国際法上の「国家」の承認要件として認められています。)
それでは、日本国憲法の公布、その前後の出来事を時系列で整理してみました。
1945年(昭和20年)8月15日に、ポツダム宣言を受諾
連合国の要求は、「日本軍の無条件降伏」「日本の民主主義的傾向の復活強化」「基本的人権の尊重」「平和政治」「国民の自由意思による政治形態の決定」であり、日本は、受諾したことにより、大日本帝国憲法改正の法的義務を負う。
1946年(昭和21年)11月3日に日本国憲法として公布され、その6か月後の翌年1947年(昭和22年)5月3日に施行された。
1946年6月に始まった国民党と共産党の内戦。最終的には共産党が勝利し、1949年10月、中華人民共和国が成立して終わり、国民党政府は台湾に逃れた。
1950年6月25日 朝鮮戦争
1948年に成立したばかりの朝鮮民族の分断国家である大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の間で生じた朝鮮半島の主権を巡る国際紛争
金日成率いる北朝鮮が中華人民共和国の毛沢東とソビエト連邦のヨシフ・スターリンの
同意と支援を受けて、国境線と化していた38度線を越えて韓国に侵略を仕掛けたことに
よって勃発した
1951年(昭和26年)9月8日 サンフランシスコ講和条約
翌年の1952年(昭和27年)4月28日に発効するとともに「昭和27年条約第5号」として公布された。
同日、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約も署名された。
サンフランシスコ講和条約での安全保障に関して
連合国は、日本が主権国として国連憲章第51条に掲げる個別的自衛権または集団的自衛権を有すること、日本が集団的安全保障取り決めを自発的に締結できることを承認(第5条)
国連憲章第51条〔自衛権〕とは、
この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。この自衛権の行使に当って加盟国が措置は、直ちに安全保障理事会に報告しなければならない。また、この措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持又は回復のために必要と認める行動をいつでもとるこの憲章に基く権能及び責任に対しては、いかなる影響も及ぼすものではない。
1952年(昭和27年)5月3日
警察予備隊
陸上自衛隊は1950年(昭和25年)の朝鮮戦争勃発時、GHQの指令に基づくポツダム政令により警察予備隊が総理府の機関として組織されたのが始まりである。
同時期、旧海軍の残存部隊は海上保安庁を経て海上警備隊となり、その後警備隊として再編。
1954年(昭和29年)7月1日「自衛隊の任務、自衛隊の部隊の組織及び編成、自衛隊の行動及び権限、隊員の身分取扱等を定める」(自衛隊法第1条)自衛隊法(昭和29年6月9日法律第165号)が施行され、警備隊は海上自衛隊に、新たに領空警備を行う航空自衛隊も新設。陸海空の各自衛隊が成立した。また同日付で防衛庁設置法も施行されている。
私の考え
① 日本国憲法は、日本が敗戦し、ポツダム宣言を受諾したことにより生まれました。
これがはたして、世界に誇れる憲法といえるでしょうか。
② 日本国憲法が公布、実施された時点の日本は、アメリカの占領下にあった。
つまり、日本は主権国家ではなかったのです
③ 中国、北朝鮮、韓国、は第二次世界大戦後に出来た国であり、共に、第二次世界大戦後に内戦、戦争をしています。このような国を、日本国憲法前文の ” 平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した” にふさわしい諸国民と言えるでしょうか。
④ サンフランシスコ講和条約で、日本が主権国として国際的に認められ、
国連憲章第51条に掲げる個別的自衛権または集団的自衛権を有することを
約束したのだから、当然、日本が軍隊を持たなければ国際条約違反となるのでは
ないでしょうか?
また、国家の三要素を満たすためにも、この時点で、憲法9条を削除
すべきだったのではと思います。
例えていえば、日本が、戦争に負けてポツダム宣言受諾により、憲法9条という
縄で縛られていたのが、サンフランシスコ講和条約で釈放された訳です。
普通であれば、釈放されたら縄は解くでしょう。
ところが、日本は70年間も自ら縄を解こうとしなかったのです。
そして、今回は、縄をゴムにしたらどうかという議論がされている。
私は、右翼でも左翼でもありません。
I am right. と思っています。
妻
「あんた、3月14日は何の日か知ってる?」
私
「知ってるで、歯医者に行く日や、いややな~」
妻
「なに言うとんの、ちゃうやろ」
私
「アッそうや、ホワイトデーや」
妻
「ピンポーン、あんた、考えとかなあかんで、楽しみにしてるから」
私
「・・・・・・・・・・・・・・・?」
ひとり言
「歯医者に行く日は13日やったわ、忘れるとこだった」
それでは、映画「シークレット・アイズ」を紹介します。
シークレット・アイズ
原題:SECRET IN THEIR EYES
製作年: 2015年
製作国: アメリカ
監督: ビリー・レイ/ 脚本: ビリー・レイ/
オリジナル脚本: フアン・ホセ・カンパネラ /エドゥアルド・サチェリ/
撮影: ダニー・モダー/ 音楽: エミリオ・カウデレル
出演: キウェテル・イジョフォー (元FBI捜査官レイ・カステン)/ニコール・キッドマン (検事クレア・スローン)/ジュリア・ロバーツ (FBI捜査官ジェシカ・“ジェス”・コブ)/アルフレッド・モリナ (マーティン・モラレス)/マイケル・ケリー (レグ・シーファート)/ジョー・コール (マージン/ベックウィズ)/ディーン・ノリス (バンピー・ウィルズ)
レイ・カステンは13年前のある事件が切っ掛けで、FBI捜査官を辞めた。
今は民間の警備会社に勤めている。
だが、レイは刑務所送りになった男たちの写真の中からその事件にかかわったと
思われる人物を見つけ出すという地道な捜査を13年間も続けていた。
そして、その中から一人の人物を見つけ出したのだった。
レイは、13年ぶりに古巣を訪れた。
舞台は、13年前、2002年のロサンゼルス。
ある殺人事件からすべては始まった。
当時アメリカは9.11同時多発テロが発生した直後。
新たなテロを未然に防ぐため政府は優秀なFBI捜査官をあつめ
『テロ対策合同捜査班』を結成した。
レイはFBI捜査官として、親友のジェスとともにテロ対策班に加わっていた。
ある日、検察局で新人の女性検事補クレアと初めて対面する。
クレアはハーバード大卒のエリートで美しい女性だ。
だが、そんなことを鼻にもかけずに接してくれるクレアにレイは好意を抱き惹かれる。
ある日、「駐車場のゴミ箱から遺体が発見された」との緊急通報が入る。
レイとジェスは現場へ急行した。
ゴミ箱を覗き込んだその瞬間、レイの表情は凍り付いた。
被害者は相棒ジェスの愛娘キャロリンだった。
レイはジェスに告げる。
ゴミ箱に駆け寄り絶叫するジェス。
レイは、本来の仕事そっちのけで、キャロリン殺しの犯人さがしに没頭するようになる。
そしてレイはFBI捜査班のピクニック写真で不可解な男を視つけた。
写真にはキャロリンだけをジッと見つめている不信な男が写っていた。
男の名前はマージン。
マージンはテロ対策合同捜査班へテロリストに関する情報を横流しする
「情報屋」だったのだ。
9.11以降、テロ対策を最優先と考える上層部は、マージンの身辺調査に消極的だった。
レイと上司との対立。
いつしか、レイはテロ対策合同チームのなかで孤立していった。
レイは、とある競馬場の厩舎でマージンを発見するが取り逃がしてしまった。
だが、レイはジェスとの会話の中でマージンの行動パターンを特定した。
そしてついにベースボール観戦をしていたマージンを逮捕した。
だがレイの前に大きな壁が立ちはだかっていた。
「情報屋」であるマージンの立件。
上層部はテロ対策が最優先と判断した。
そしてマージンを「証拠不十分」として釈放してしまう。
エレベーターで、不敵な笑いを浮かべるマージン。
怒り狂うジェス。
真相は闇に葬り去られてしまった。
そして、失望したレイはFBIを去る。
そしてレイは、孤独なキャロリン事件の捜査を続けていたのだ。
13年後ついに、レイは刑務所送りになった男たちの写真のなかから
マージンにそっくりな男を見つけた。
ベックウィズと名乗る男、だがマージンであることは間違いない。
決して忘れないあの男の顔。
レイは13年ぶりに古巣へ、そしてクレアの元を訪ねた。
だが、驚愕の真実が待っているとは、知る由もなかった…。
はたして、その驚愕の真実とは、その瞳の奥の秘密とは・・・。
個人的には、オリジナル作品の方が好きですが、リメイクの本作も、
素晴らしい作品だと思います。
特に、ジュリア・ロバーツの細かな表情の演技は、ため息が出るほど上手いです。
両方の作品を観比べるのもお薦めです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回から再び好評のインド映画の紹介をしていきたいと思います。
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